今季米PGA舞台で大活躍している「風の子」こと梁容銀(ヤン・ヨンウン、37=テーラーメイド)と「しっかり屋」こと金寅敬(キム・ンギョン、21=ハナ金融)。
今年3月のホンダ・クラシックで初優勝の快挙を遂げた梁容銀は、最近は、カナダオープン(共同8位)とビュイック・オープン(5位)で連続でのトップ10入りを果たしている。今季178万7491ドル(約21億8000万ウォン)の賞金を獲得し、韓国選手としては最高額となり、賞金ランキングでは22位になった。金寅敬は、今年6月のステート・ファーム・クラシックで通算2度目の優勝を上げたほか、今季7度も10位以内の成績を残した。賞金ランキングは3位(106万2286ドル)。
韓国ゴルフの新しい強者に浮上した梁容銀と金寅敬が、晩学の夢に挑戦状を突きつけた。二人は、最近、高麗(コリョ)大学の体育特技生を対象にした随時入学枠に願書を提出した。梁容銀の場合、2010年度入学が決まれば、1990年に済州(チェジュ)観光産業高校を卒業して以来20年ぶりの進学となる。高麗大・体育委員会の関係者は、「国威発揚に貢献をしている彼らの入学資格は十分」と話した。
ゴルフのプロとして成功の道を歩んでいるとは言え、学業への未練は捨てきれなかった。ナイトクラブのウェイターも経験したヤン・ヨンウンは、貧しい家庭環境のため、大学進学などとても望めるものではなかった。今週、ブリヂストン・インビテーショナルに参加する梁容銀は、「晩学を志すまで悩みも多かった。これ以上遅れないうちに何かをやってみたかった」と語った。
金寅敬は、ハンヨン外国語高校時代に米国に渡り、ツアーの準備に追われ、進学のタイミングを逃した。2007年に延世(ヨンセ)大学に入学した申智愛(シン・ジエ)と金誦煕(キム・ソンヒ)とは同じ年。慣れない異国の地で、朝5時に起きて、独学で覚えた英語で優勝の感想が語れるくらい、人一倍の向学心を見せた。
2005年、14才の年で韓国アマチュア選手権大会を最年少で制した「新星」こと盧承烈(ノ・スンヨル、19)も高麗大学に願書を出した。高麗大は、優秀選手を迎え入れ、ゴルフ部を集中的に育成する計画を練っているとされる。
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