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金総書記、麻薬の一種のアンフェタミンで脳卒中を克服?

金総書記、麻薬の一種のアンフェタミンで脳卒中を克服?

Posted September. 08, 2009 08:45,   

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北朝鮮で、麻薬であるメタンフェタミン(ヒロポン)が住民の間で脳卒中の特効薬として急速に広がっている。また、昨年8月、脳卒中で倒れた金正日(キム・ジョンイル)総書記もメタンフェタミンかアンフェタミンで脳卒中の後遺症を克服したという噂が北朝鮮と中国の国境一帯で広がっている。

ヒロポンの密売に関わったことのある北朝鮮住民は、最近の電話取材に対して「北朝鮮では『オルム(氷)』が脳卒中の特効薬として知られているため、お年寄りのいる家庭ではみんな非常薬として保管している」と話した。オルムは北朝鮮ではヒロポンを指す隠語。また、「アイス」「ピンドゥ(氷頭)」「チョンタン(銃弾)」などの隠語も通用されており、中国延辺朝鮮族自治区では北朝鮮産のヒロポンを「将軍標ビール」と呼んだりもする。

この住民は、「脳卒中で倒れた患者がオルムの煙を7回吸い込んだ後、気が付いた場合も知っている」とし、「オルムを少しずつ使えば、脳卒中のマヒも和らぎ、血栓も溶解されるなど、麝香より良い薬として広く知られている」と話した。オルムは北朝鮮内で1グラム当り北朝鮮のお金で約6万ウォンぐらい(韓国ウォンで約2万ウォン)で売られる。

反面、オルムを使った人には、食欲は減るが、活動量が大きく増えるため、体重減少や髪の毛が急速に抜ける副作用があらわれるという。ヒロポン中毒の段階を北朝鮮では「ヘリング状態」または「紊乱状態」と言う。

中国のある北朝鮮筋は、「金総書記が『将軍標ビール』を使って脳卒中マヒの後遺症から逃れたという情報がある」とし、「金総書記にアンフェタミンの服用者が見せる典型的な症状が出ている」と話した。4月に開幕された最高人民会議の時までも、金総書記は口の右側がつれ上がるなど、マヒの後遺症が残っている様子で、髪の毛もずいぶん薄くなっていた。

しかし、今年8月、ビル・クリントン元米大統領と玄貞恩(ヒョン・ジョンウン)現代(ヒョンデ)グループ会長と会った時は、マヒを完全に克服したように見えた。また、3月に金日成(キムイルソン)大学の水泳場に現れた金総書記はとても痩せている様子だったが、そのような状態で今年上半期の現地指導活動は昨年より3倍も増えた。マヒが解かれ、体重が急速に減った後、脱毛の症状が現れ、同時に活動量が大きく増えたのが、アンフェタミンの服用者に現れる症状だという。アンフェタミンにメチル基(CH3)を追加すると、メタンフェタミンになるが、2つの効果は似ているが、中枢刺激の機能は後者の方がさらに強力だ。

アンフェタミンは、脳卒中発病の後、時間が経った後もマヒ機能を回復させることができる初の治療剤として米国など先進国でも研究が進められた経緯がある。しかし、アンフェタミンの中毒性と危険性は解決し難い課題として残っている。金総書記がアンフェタミンで脳卒中の克服したのかについては、国内の専門家の間でも議論が少なくない。

ソウル大学病院のユン・ビョンウ神経課長は、「動物の実験で状態が改善し、ヒトを対象に小規模の臨床テストでは効果があったという報告があり、一部のリハビリ医学の方で使うことがある」としながらも、「しかし、国内ではもちろん、世界的にも脳梗塞の治療に使ったりはしない」と話した。



zsh75@donga.com