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統一部長官、「北朝鮮の放水には意図がある」

統一部長官、「北朝鮮の放水には意図がある」

Posted September. 10, 2009 08:27,   

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玄仁澤(ヒョン・インテク)統一部長官は9日、北朝鮮の臨津江(イムジンガン)無断放水で、民間人6人が死亡した事態と関連し、「(北朝鮮の)意図があると明確に見ている」と述べた。玄長官は同日、国会外交通商統一委員会で、「北朝鮮側の放水がミスなのか、意図的なのか」という議員からの質問にこのように答えた。政府当局者が、今回の事態の原因について、「北朝鮮の意図的放水」と言及したのは初めて。

玄長官は、「北朝鮮が(電話通知文を通じ)自ら無断放水したと明らかにしたということは、事故やミスによる放水ではなく、北朝鮮の意図的な放水を確認できる。意図的な放水にどのような意図があるのか、政府が検討している」と述べた。そして、「意図的な放水というものが、韓国側に犠牲者が出る恐れがあるということも考え、放水したという意味か」という質問に、「その程度に考えればいい」と答えた。北朝鮮側に少なくとも「未必の故意」(被害を意図したのではないが、被害発生を予想できる状態)があったという趣旨の解答と理解できる。

また、玄長官は、「北朝鮮側の責任ある当局が出てきて、今回の事態に対する説明と謝罪をすべきだ」と重ねて求めた。北朝鮮側に賠償を要求する問題については、「綿密に検討する」と答えた。

統一部は同日、国会への報告資料で、6日に北朝鮮が無断放水した臨津江上流のダムが「黄江(ファンガン)ダム」であることを公式に確認した。統一部はこれまで、「臨津江上流のダム」とだけ表現してきた。同資料によると、黄江ダムは今年2月に完工し、貯水量が3億〜4億トン規模で、非武装地帯から北に27キロメートル離れた黄海北道兎山郡黄江里(ファンヘプクト、トサングン、ファンガンリ)にある。黄江ダムがある兎山郡には、先月26日と27日に346ミリの雨が降ったのをはじめ、近隣地域にも200ミリ以上の雨が降ったが、今月1〜6日の兎山郡付近の降水量は、0.2ミリ以下だった。

一方、国防部と合同参謀本部は9日、国会国防委員会所属議員に対する個別報告で、「事故当日、訓練中だった近隣の師団だけでなく、民官に状況を伝えなかったことの責任を認める」と答えたという。ある国防委員は、「一線の判断不備により、合同参謀などの報告が遅れたようだ」と語った。



surono@donga.com zeitung@donga.com