アルゼンチンとポルトガルが、大きな危機に直面している。サッカー強国の同伴没落にワールドカップ(W杯)組織委員会が、大会の興行を心配しているという声まで出ている。最高選手を見たいファンの懸念も高まっている。
アルゼンチンの不振は、今回のW杯予選で大異変だ。前大会まで9回連続本大会に進出したアルゼンチンは、6日、ブラジルに1対3の完敗を喫したことに続き、10日、パラグアイにも0対1で敗れた。
勝ち点22点(6勝4分け6敗)に止まったアルゼンチンは、南米予選で5位に落ち、グループ1〜4位に与えられる本大会チケットのマジノ線から一歩後退した。アルゼンチンは6位のウルグアイ(勝ち点21点)、7位コロンビア(勝ち点20点)との接戦を繰り広げているため、北中米—カリブ海地域の最終予選4位チームとプレーオフになる5位の座を心配しなければならない。指導力議論に巻き込まれたアルゼンチンのディエゴ・マラドーナ監督は、「残り2試合は必ず勝つ」と明言したが、落ち込んだ雰囲気をどうやって盛り上げるのかが肝心だ。
ロナウドが引張っているポルトガルの状況は、さらに深刻だ。ポルトガルは10日、ハンガリーを1対0で下し、本大会進出の火種を生かしたものの、相変わらず難題が山積だ。ポルトガルは現在、勝ち点13点でデンマーク(勝ち点18点)とスウェーデン(勝ち点15点)に次いで、グループ3位だ。ハンガリーとは同点の勝ち点になっている。本大会直行(組1位)かプレーオフ(2位)か、予選落ちかは残り2試合の結果次第で決まる。
一方、同日まで32枚のW杯本大会チケットの中で、11枚の持ち主が決まった。開催国、南アフリカ共和国を含め、韓国、豪州、日本、北朝鮮(以上アジア)、オランダ、イングランド、スペイン(以上欧州)、ブラジル、パラグアイ(以上南米)、ガーナ(アフリカ)が、本大会進出を決めた。
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