銀行への就職機会が、今年下半期にはさらに拡大されそうだ。昨年の景気低迷を受け、採用人数を大幅に減らした各銀行は、景気が回復に向かうことを期待しながら、新規採用人数を増やす計画だ。
15日、金融業界によると、国民(クンミン)銀行や農協、新韓(シンハン)、外換(ウェファン)、ウリィ、ハナ銀行の主要銀行6行は、今年下半期に1350人を採用する予定だが、これは昨年下半期の885人より53%(465人)増えた規模だ。
都市銀行の大半は、これまでは既存社員の賃金返却や新人行員の賃金削減などで財源を作り、採用規模を増やした。新韓銀行の下半期の採用予定人数は400人と、昨年下半期(110人)に比べて2倍以上に増やした。国民銀行も、昨年比90人増となる300人を新たに採用する。窓口職員である営業店のテラーも、今月に200人を採用する予定だ。ウリィ銀行や外換銀行は200人と100人をそれぞれ採用する計画で、農協も昨年下半期に比べて50人増の200人を採用する計画だ。
保険やクレジッドカードなどのノンバンクも、新規採用を小幅に増やす計画だ。三星(サムスン)生命は昨年と同様の100人あまりを採用する計画で、大韓(テハン)生命は昨年比10人増の50人あまりを採用する。現代(ヒョンデ)カードや現代キャピタル(それぞれ80人)、三星カード(70にんあまり)、ロッテカード(32人)などは昨年程度の人数を採用する計画だ。新韓カードは07年末のLGカードとの合併以来初めての公開採用となるが70人を採用する。
金融公企業は、採用規模がまちまちだ。昨年下半期は採用をしなかった資産管理公社は50人を採用し、企業(キオブ)銀行は昨年(189人)より小幅増の200人を採用する計画だ。しかし、産業銀行は85人、金融監督院は25人の採用を予定しており、昨年比でそれぞれ25人と5人減となった。輸出銀行も昨年の29人より少ない15人を採用する計画で、韓国銀行は36人と昨年と同じ規模だ。
一方、上半期に採用市場が冷え込んだために応募者が殺到し、金融圏への就職は例年に劣らぬほど激しい競争となりそうだ。今月初めにあったハナ銀行の新人行員の採用に1万2750人が応募し、85倍の競争倍率を記録した。また、ほとんどの金融機関の採用日程が9月と10月に集中しているため、重複応募が難しく、応募機会も限られたものになる見通しだ。
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