Go to contents

[社説]白喜英氏の不動産投機疑惑、「高貴な義務」原則の色あせにつながる

[社説]白喜英氏の不動産投機疑惑、「高貴な義務」原則の色あせにつながる

Posted September. 21, 2009 08:49,   

한국어

女性部長官候補に指名された白喜英(ペク・ヒヨン)氏が、再開発予想地域の住宅を購入した後、再び売り渡したり、住んでもいない住宅を数軒も保有したという不動産投機疑惑は、見過ごすわけにはいかない事案だ。白候補者は1996年、再建築が予想される72.16平方メートル(約22坪)のソウル龍山区二村洞(ヨンサング・イチョンドン)のマンション1軒を2億ウォンで購入した。このマンションは、01年、専用面積100.92平方メートル(分譲面積40坪型)の高級マンションに再建築され、現在、基準時価が8億6200万ウォンに達する。

01年6月には、再開発が予想される銅雀区上道洞(トンジャクグ・サンドドン)にある39.6平方メートル(約12坪)の多世帯住宅1軒を、9000万ウォンで購入した。その後、この地域では再開発が行われ、03年、84.7平方メートル(約25坪)のマンションになった。さらに、06年9月、このマンションを4億5000万ウォンで売って、4倍の時勢差益を得た。また00年12月には、陽川区木洞(ヤンチョング・モクドン)の専用面積142.5平方メートル(約43坪)のマンション1軒を3億8000万ウォンで買った後、46日後の01年1月、同じ価格で転売した。基準時価が4億7200万ウォンだが、1億8400万ウォンの「売買価格縮小契約書(ダウン契約書)」を書いた。

白氏は当初、税金申告漏れはないたと主張したが、「結局、ダウン契約書を作成したもので、取得税の申告漏れがないわけがない」という朴殷秀(パク・ウンス)民主党議員の追及に対し、「勘違いがあったようだ。申し訳ない」と謝罪した。この他、05年12月、冠岳区奉天洞(クァンアクグ・ボンチョンドン)のオフィステル1軒を購入して賃貸し、06年、済州(チェジュ)市内の収益型ホテルの分譲権を買って、昨年転売した。

白氏の不動産投機事例について、一部では「成功投資」の見本にするに値するという内容だと言っている人もいる。長男が過体重で兵役3級の判定を受けた後、わずか45日ぶりに再び精神病歴を認められ、公益勤務をするようになった点も疑惑の対象だ。しかし、彼は、プライバシーだという理由で、関連資料の公開を拒否した。

長男の兵役問題はさて置くとしても、絶えず不動産に病みつけになってきた白氏が、果たして長官の職務遂行に適した道徳性と公職意識を持っていると判断できるのか、極めて疑問である。不動産学を教える教授の座ならともかく、投機疑惑丸見えの人を誠実に汗を流す女性の権益を保護すべき長官職に座らせたら、この政府が強調する「ノーブレス・オブリージュ(高貴な義務)」の原則もみずから色あせさせることになるだろう。