投資の名言の中で「卵は一つのカゴに盛るな」という話がある。分散投資が賢明だという意味だ。このような観点から見て、１５日、龍仁（ヨンイン）レイクサイドＣＣ南コースで開幕される第２５回新韓東海（シンハン・トンヘ）オープンゴルフ大会は、当たって割れるかもしれない栄養たっぷりの卵２個を一つのポケットに入れたような気がする。
韓国男子ゴルフの両大山脈の「タンク」崔京周（チェ・キョンジュ、３９＝ナイキゴルフ）と「風の男」梁容銀（ヤン・ヨンウン、３７＝テーラーメード）が、久々に韓国で激突する。
昨年まで、崔京周が米プロゴルフツアー（ＰＧＡ）で通算７勝を挙げ、アジアゴルフの開拓者として注目を集めた反面、梁容銀は後発走者として後を追う形だった。
しかし、今年は状況が１８０度変わった。梁容銀は、ＰＧＡツアー初優勝の獲得に続き、アジア人として初のメジャー大会ＰＧＡチャンピオンシップの優勝まで獲得し、一瞬にして韓国のエースに浮上した。
梁容銀が、ＰＧＡチャンピオンシップの第４ラウンド１８番ホール（パー４）で、２１０ヤードを残し、ハイブリッドクラブでカップの２メートルに寄せた２回目のショットは、３０日、米週刊誌スポーツイラストレイティッドが「今年のショット」に選ぶほど、強烈な印象を残した。梁容銀は、このショットでバーディーを奪い、タイガー・ウッズに逆転勝利した。
崔京周は、減量の後遺症でスランプに陥り、今季は優勝なし、２１の大会で９回も予選落ちだった。賞金ランキングでも梁容銀は１０位（３４９万ドル）につけているが、崔京周は８４位（９５万ドル）に止まっている。
プレッシャーがかかる母国での大会を控えている崔京周は、新韓東海オープン３連覇を達成し、名誉挽回を図る覚悟だ。衣錦還郷を待ちわびている梁容銀は、「良い成績で帰れて嬉しい」と語った。当初、梁容銀はＰＧＡチャンピオンシップでの優勝前に、大会出場を口頭での約束だったので、跳ね上がった出場費用のため、参加が不透明だったが、招待料を少し引き上げ、故国の舞台に出場することにした。プロアム大会で、梁容銀とパートナーになりたいというラブコールが相次いでいる。
このように打って変わった雰囲気を意識したかのように、大会メインスポンサーの新韓銀行は、「看板スターの崔京周を最優先で礼遇している。警備、インタビューの座席やポスター写真の配置まで、最優先する計画だ」と語った。崔京周と梁容銀の対決で関心が集まり、この大会は歴代最多のギャラリーが駆けつけるものと予想されている。
kjs0123@donga.com
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