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北朝鮮「光明星2号」発射時、独島レーダー2台機能せず

北朝鮮「光明星2号」発射時、独島レーダー2台機能せず

Posted October. 12, 2009 08:15,   

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北朝鮮が「光明星(クァンミョンソン)2号」を発射した当時、韓国の軍と警察が警戒態勢を強化して北朝鮮の挑発の可能性に備えていたが、国土警備の第一線である独島(トクト、竹島)のレーダー2台がいずれも故障していたことが明らかになった。

11日、警察庁が国会行政安全委員会の金小南(キム・ソナム)ハンナラ党議員に提出した資料「独島レーダー故障・修理現況」によると、北朝鮮が光明星2号を発射した4月5日、独島の海岸警備の核心装備である海上監視用レーダー2台がいずれも故障した状態だった。

00年に設置した「MR−1600/GPY−9860」は3月20日、部品の一つである「ディスプレイ・ユニットの遠隔制御装置(RCU)カード」が故障し、05年に設置した「GPS−98K」も、4月1日に送受信機の故障で正常に機能しなかった。レーダー2台が4時間交代で海岸の警戒任務を担当していたが、2台が同時に故障したため警戒に穴があいていたのだ。

警察は、レーダー故障の報告や修理もすぐに対応していなかったことが分かった。独島警備隊が所属する慶北(キョンブク)地方警察庁が上級機関である警察庁に報告したのは、レーダーの故障が発生して1日が経過した4月2日のことだった。修理にはさらに長い時間がかかった。3月20日に故障したMR−1600/GPY−9860は4月6日、4月1日に故障したGPS−98Kは5月13日になってやっと修理が終わった。約5日間、独島レーダー2台がいずれも作動していなかった。警察は後になって、7月の部品の供給は難しいため、故障が頻繁なMR−1600/GPY−9860を新型モデルに取り替えた。

レーダーだけでなく、独島で運用している航空機誘導網2台も同時に故障していたことが分かった。航空機誘導網は、海上監視用レーダーに他国の船舶や航空機が捉えられれば、座標に変換して海軍や海上警察、空軍などにターゲットの位置を送信する通信システム。これを通じて、危険状況を伝え、航空機支援の要請などができる。警察が4月6日に航空機誘導網を点検した結果、TR−910Cは電源すらつかず、PAE−3040は周波数変換ができない状態だった。

北朝鮮が光明星2号を発射した当時、国防部は、李相熹(イ・サンヒ)長官の主宰で李明博(イ・ミョンバク)政府発足後初めての危機管理委員会を開き、北朝鮮の挑発の可能性に備えて軍警戒態勢を強化するなど、軍事的緊張が高まった状況だった。

これに対して警察庁の関係者は、「1台が故障すれば別の1台で運用するように2台配置されていたが、当時は偶然2台が同時に故障した。部品の製造に時間がかかるうえ、独島付近の気象状況が悪く、船舶が接近できないなどの理由で修理が遅れた」と説明した。

金小南議員は、「独島は軍が駐留せず、警察が国土守護の重大な任務を遂行しているが、今後類似のケースが発生しないように管理および支援体系を強化する必要がある」と話した。



firedy@donga.com