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[オピニオン]CO2とGDP

Posted October. 14, 2009 08:54,   

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今月2日、米シアトルのニッケル市長は、「米国の1000都市の市長が、京都議定書を受け、温室効果ガス削減に署名した」と発表した。各市長は、連邦政府や州政府に対し、12年の温室効果ガス排出量を1990年基準で、7%削減するよう促した。実際、シアトルは、05年の排出量を1990年水準に比べ8%、ロサンゼルスは7%削減した。米国は、温室効果ガス削減に消極的だと非難を受けてきたが、州政府による自主的な削減だけでも、欧州連合(EU)や日本に劣らぬほど温室効果ガスを削減した。

◆経済協力開発機構(OECD)加盟国では、韓国が1990年以降の二酸化炭素排出の増加率が最も大きいことが調査の結果分かった。国際エネルギー機関(IEA)の報告書によると、07年韓国のCO2の排出量は、1990年比べ113%増加し、OECD加盟国の中でも、最高の増加率を記録した。総排出量でも韓国は、06年に続き、世界9位だった。韓国より多い国は、1位の中国や2位の米国に次ぎ、ロシア、インド、日本、ドイツ、カナダ、英国などである。

◆経済成長により、国内総生産(GDP)が増大すれば、CO2排出も増えることは一般的だ。「世界の工場」といわれる中国が、CO2排出量で世界トップを占めており、ロシアやインドなどの新興国の排出順位が上がったのも、経済成長によるものである。しかし、我が国は、名目国内総生産は03年=世界11位だったが、インドやブラジル、ロシア、豪州などに押され、07年は世界15位へと下がったが、CO2排出の順位は依然として下がらない。石炭燃料を使うことで、CO2排出の多い製造業の割合が大きいためだ。

◆今年末、デンマークのコペンハーゲンで開かれる国連気候変動会議の総会では、13年以降の温室効果ガス削減問題を議論することになる。韓国は、そう遠くないうちに削減義務国家と指定される可能性が高い。先月、国連本部で開かれた気候変動会議で、米国や中国、インドなどの重要諸国の首脳らは、温室効果ガス削減の意志を明らかにした。欧州連合や日本は、1990年比それぞれ20%と25%、米国は05年比17%の削減目標を示した。韓国も05年に比べ8%増加、増減なしの維持、4%削減の3つの案を示している。13年までは残り少ない。CO2をより少なく排出し成長、すなわちグリーン成長は足元の火となっている。

朴永均(バク・ヨンギュン)論説委員 parkyk@donga.com