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運営難の英語村が全国30ヵ所、坡州キャンプは年間40億の赤字

運営難の英語村が全国30ヵ所、坡州キャンプは年間40億の赤字

Posted October. 16, 2009 08:22,   

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京畿道(キョンギド)が、教育生の減少で、慢性的な赤字に苦しんでいる英語村を多文化教育および体験施設に転換する案を推進中だ。京畿道関係者は15日、「赤字が累積した英語村を活性化する案を講じるために、最近、韓国外国語大学に調査を依頼した」と明らかにした。

京畿道は、外国人が多い地域的特性を生かし、英語とともに各国の文化を体験し、学べるいわゆる「グローバル・ヴィレッジ」を検討中だ。京畿道は、年末に終わる調査結果をもとに、具体的な運営案を決定する方針だ。

●岐路に立たされた英語村

英語村は04年8月、京畿道安山市檀園区(アンサンシ、ダンウォンク)に初めてオープンした。地方自治体が予算を投じ、英語教育専用施設やプログラムを作った初めてのケースだった。以前は、大学や塾が、夏休みや冬休みに開設する英語教育プログラムがすべてだった。さらに、06年4月に、外国の街並みや建物を再現した坡州キャンプがオープンし、全国的に英語村「ブーム」が起こった。現在、京畿地域の10ヵ所をはじめ、首都圏だけで14ヵ所あり、全国に30ヵ所近い英語村が運営されている。

しかし、「生きた英語を安く学ぶ」という英語村が、雨後の竹の子のように増え、かなりの数で教育生が減少し、運営が苦しい状況だ。英語村ブームを巻き起こした坡州キャンプの場合、オープン初年度は2万1956人の教育生が集まり、07年には3万3209人が訪れた。しかし、昨年は2万7841人に減少したのに続き、今年に入り8月末までで1万3949人にとどまっている。安山キャンプも、06年の1万4682人から07年に1万2686人、08年に9111人、今年は7738人と減少している。このため、坡州キャンプの場合、毎年40億ウォン台の赤字を出している。

暻園(キョンウォン)大学国際語学院の朴ヒョンア教授は、「1学期に1、2度の教育が、実質的にどれほど役立つのか、疑問を感じる。地域社会のあちこちに小規模施設を作り、学校と連携した英語教育をするのが望ましい」と語った。

●変化が生き残る道

すべての英語村が、危機に陥ったわけではない。差別化された運営で、教育生を引きつけている所も少なくない。昨年4月にオープンした京畿英語村の楊坪(ヤンピョン)キャンプは、オープン前から民間委託が決定されていた。楊坪キャンプは、一過性の観光客は受け入れず、徹底した教育生中心のプログラムを運営した。ここを訪れた教育生は、昨年1万3288人から今年8月末までで1万7672人に増えた。このうち45%(7947人)は、学生ではなく、教師や軍人など一般人だった。

釜山市(プサンシ)と釜山教育庁が320億ウォンを投じた釜山グローバル・ヴィレッジも、代表的な成功例だ。地下鉄2号線の釜岩(プアム)駅近くに位置し、利便性に優れているのが長所だ。大邱(テグ)と仁川は、地域大学が独自の教育施設を利用し、英語村を運営することで、初期の投資額を最小限に抑えた。

韓国外国語大学英語教育科の李吉永(イ・キルヨン)教授は、「京畿英語村が、英語教育の新たな方向を提示したことは、明らかな事実だ。今は、グレードアップした新たな道を作る必要がある」と強調した。



bibulus@donga.com starsky@donga.com