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ハイニックスが営業利益2090億ウォン 2年ぶり黒字転換

ハイニックスが営業利益2090億ウォン 2年ぶり黒字転換

Posted October. 24, 2009 09:07,   

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「生き残る者が強者だった」。ハイニックス半導体が07年第3四半期(7〜9月)以後、2年ぶりに「赤字のトンネル」をくぐり抜け、黒字への転換に成功した。

ハイニックスは今年第3四半期に連結基準で、売上2兆1180億ウォン、営業利益2090億ウォンの実績を達成したと、23日、発表した。第2四半期(4〜6月)の2110億ウォンの営業赤字から今回は黒字へ転じた。売上は第2四半期対比26%が伸び、営業利益率も10%にのぼる。純利益も第2四半期のマイナス580億ウォンから第3四半期2460億ウォンへ黒字転換に成功した。会社側は、「DラムやNAND型フラッシュの価格上昇と世界景気の緩やかな回復傾向による出荷量の増加によって売上が伸びた」と話した。

●理由ある黒字転換

市場調査機関のDラムエクスチェーンジによると、Dラム主力製品であるDDR2—1Gb(ギガビット)667MHz製品の10月後半期の固定取引価格は、同月の前半期より15.73%値上がりした2.06ドルだった。半導体の固定取引価格は、Dラムメーカーが主要取引先と大規模で取引する物量の平均価格で、この価格が2ドルを越えたのは、昨年8月の後半期以来、14ヵ月ぶりのことだ。この価格は、世界的な金融危機が真っ最中だった今年初め0.81ドルまで急落した。また、NAND型フラッシュの価格も平均販売価格が4%上がり、出荷量は約5%が増えた。

ハイニックスが工程を効率的に改善し、海外のライバルメーカーより危機に強い体質に変えたのも実績好転の要因の一つだ。台湾のナンヤ・テクノロジーとイノテラ、日本のエルピーダら、海外のライバル会社は赤字を抱えているか、ぎりぎりで赤字を免れている状況に止まった。もうハイニックスをリードしているライバル会社は、国内の半導体メーカーの三星(サムスン)電子だけだ。

●明るくなった未来の見通し

しかも、クリスマスなど季節的なシーズンが近付いており、マイクロソフトの新しい運営体制(OS)の「ウィンドウズ7」の発売など、世界のパソコン市場が早い回復傾向を示していることから、ハイニックスの実績好調はしばらく続く見通しだ。市場調査機関のIDCによると、今年、世界パソコン市場の規模は、昨年より1%の減少が予想されるが、10年には今年より9%以上成長するものと見られる。

これを受け、ハイニックスは54nm(ナノメートル、1nmは10億分の1m)級のDラム生産の割合を、第2四半期末基準で31%から第3四半期末に45%まで増やし、年末には60%へ拡大するなど、工程改善の速度を高めている。ハイニックスの海外ライバル各社はまだ60nm級の生産工程に止まっているが、ハイニックスは年末から44nm級の製品を量産し、後発メーカーとの技術格差をさらに広げる計画だ。半導体工程では数字が小さいほど、もっと微細な生産が可能な高級技術だ。40nm級の生産工程を整えた三星電子を除けば、ハイニックスの技術力が世界トップレベルであるわけだ。

ハイニックスは最近需要が伸びている次世代Dラム・DDR3の生産量も年末までに45%へ増やす計画だ。ハイニックスは第3四半期末基準で、全体Dラム生産量の中で30%をDDR3に割り当てている。



sanhkim@donga.com