金泰均(キム・テギュン、27、写真)にとって1塁手で本塁打者の李承鎏(イ・スンヨプ、33=巨人)は、乗り越えたい壁だった。ハンファ入団初年度の01年、88試合で20本塁打を打って新人王に選ばれた。あの時から彼の名前の前には「ポスト李承鎏」という修飾語が付いた。
毎年、李承鎏に勝つために踏ん張った。03年には3割1分9厘の打率に31本の本塁打を放った。しかし、同年、李承鎏はアジア本塁打新記録(56本)を立てた。そして、日本プロ野球・千葉ロッテに進出した。金泰均は入団してから5年目になる05年になって初めて、1塁手のゴールデングローブを獲得した。彼の受賞の感想は、「李承鎏さんが居る時にもらっていたらさらに嬉しかったのに…」だった。
そのような金泰均が李承鎏が歩んだ道の後を行くようになった。今年自由契約選手(FA)の最大魚である彼は、13日、日本ロッテと契約を結んだ。李承鎏を迎え入れた瀬戸山隆三・ロッテ球団代表は同日、ソウル中区小公洞(チュング・ソゴンドン)のロッテホテルで記者会見を開き、金泰均と3年間、契約金1億円、年俸1億5000万円など、計5億5000万円(約70億ウォン)で契約したと発表した。
保障された年俸の総額だけ見ると、歴代日本プロ野球に進出した11名の韓国プロ野球出身選手の中で最高額だ。契約期間も最も長い。オプションを合わせると、7億円(約90億ウォン)以上になるものと予想される。李承鎏は03年末の契約の際、2年間5億円(契約金1億円、年俸2億円)をもらった。
金泰均は、「ロッテと楽天が関心を見せた。両チームが提示した金額はほぼ同額だったが、楽天がさらに多いオプションを提案した。それでも李承鎏さんがプレーし、韓国人選手に詳しいロッテを選んだ」と話した。彼は、李承鎏と同様にチームの1塁手と4番打者を手に入れるものと見られる。瀬戸山代表は、「金泰均はパワーが良く、テクニックまで持っている。守備もなかなかできる。韓国の宝物のような存在と契約できて嬉しい」と話した。西村徳文監督も、「右手の巨砲の迎え入れが最大の戦力補強のポイントだった。とても期待している」と話した。
前日、ハンファとの最終交渉で歴代最高額(4年間60億ウォン以上)の提案を断った金泰均は、「チームの状況が良くない時に離れるようになって、ファンと球団に申し訳ないと思うが、日本行きは私の長年の夢だった。負傷なしにフルタイムで出場し、良い成績を残したい」と話した。
金泰均の9年間の通算成績は、3割1分0厘の打率に188本塁打、701打点だ。3月、第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で韓国代表チームの4番打者として活躍し、3割4分5厘の第率に3本塁団、11打点を記録して、日本と米国のスカウトらの注目を受けた。
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