尹増鉉(ユン・ズンヒョン)企画財政部長官(写真)は19日、「来年の経済成長率は当初の政府予測値の4%よりやや高くなるだろう」と明らかにした。
尹長官は同日、経済研究機関長との懇談会で、「第3四半期における国内総生産(GDP)の速報値は前期比2.9%伸び、韓国経済は1年ぶりに危機から脱している」とした上で、このように述べた。今回の懇談会は、政府が10年の経済運用を巡る方向性付けを行う過程で、国策や民間研究所長らの意見を反映するために設けられたものだ。
尹長官は、「危機以後を準備するためにはこれからが肝心だ」とし、「雇用情勢は厳しく、庶民の体感景気は依然低迷しており、原油価格などの原材料価格が景気回復の勢いとかみ合わせた場合、どのように揺れ動くかも変数となる」と語った。
経済協力開発機構(OECD)も同日発表した経済予測に関する報告書で、来年の韓国の成長率予測値を6月予測値(3.5%)より0.9%ポイント高い4.4%へと上方修正した。これはOECDの30加盟国のうち、最も高い数値である。今年の伸び率も6月予測値(マイナス2.2%)より2.3%ポイント高い0.1%へと引き上げられ、11年は4.2%成長するだろうと見込んだ。
OECDは、「韓国は加盟国のうち、最大規模の拡張的財政政策(GDPの6%)の影響を受け、経済が回復したものの、今後、財政健全性確保や非製造業分野における生産性向上に向けた努力が求められる」と指摘した。OECDは、今年と来年の世界経済率の予測値を、それぞれマイナス1.7%と3.4%と、6月の予測値より0.5%ポイントと1.1%ポイントを引き上げ、11年は3.7%の成長を達成するだろうと見込んだ。
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