２３日午前、米ホワイトハウスに隣接するアイゼンハワー政府ビル。韓国を含むアジア歴訪を終えて帰国したバラク・オバマ大統領が演壇に立った。オバマ政権の、科学、技術、工学および数学教育の向上に向けた「革新のための教育」キャンペーンの着手を記念する同日の演説には、教育省、エネルギー省の長官をはじめ、バージニア州の公立学校であるオークトン高校やロングフェロー中学校の学生たちが招待された。
オバマ大統領は世界で展開されている教育革新の様子を紹介する例として、韓国を挙げた。オバマ大統領は、先週の韓国訪問で、李明博（イ・ミョンバク）大統領と昼食を共にしたことを話し、「（韓国の）教育政策に関心があり、李大統領に韓国の教育政策で最大の課題は何かを尋ねた」と述べた。オバマ大統領は、李大統領の回答は、「最大の課題は、韓国の親があまりにも多くのことを要求しているという点だ。貧しい人々も、子どもは最高の教育を受けなければならないと考えている」と紹介した。李大統領は、１９日の韓米首脳会談で、「俗に乞食も子どもには勉強をさせると言われている。貧困の連鎖を断ち切るために勉強をさせる。そのような底力が、韓国経済を成長させた」と話した。
さらに、オバマ大統領は、「韓国の親は、子どもが小学校で英語を習わなければならないと主張するため、数千人のネイティブスピーカーの教師を連れてこなければならないと李大統領は話した」と伝えた。そして、「それがまさに、李大統領の最大の教育課題だった。子どもが最高の学校教育を受けられるようにしてほしいという親の主張、要求がまさにそれだ」と強調した。
２５００万人が暮らす上海の例も挙げた。オバマ大統領は、上海市長に教師の需給に困難はないか尋ねたところ、「彼は、教師の給与水準が医師や他の専門職と同程度で、社会的尊敬も受けるため、教師の採用に困難はないと言った」と話した。
いっぽう、オバマ大統領は、米国の学生たちの科学、数学能力の向上に向けた投資も約束した。オバマ大統領は、「世界の学生と比較すると、米国の１５才の学生の科学能力は１５位、数学能力は２１位だ。向こう１０年内にトップになるよう投資する」と強調した。
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