Go to contents

[社説]「韓明淑—郭泳旭疑惑」の二の舞、現政権ではごめんだ

[社説]「韓明淑—郭泳旭疑惑」の二の舞、現政権ではごめんだ

Posted December. 24, 2009 08:52,   

한국어

韓明淑(ハン・ミョンスク)元首相が、元大韓通運社長の郭泳旭(クァク・ヨンウク)被告から5万ドルを受け取ったかどうかは、法廷で真実が明らかにされるだろうが、どう見ても06年12月にソウル三清洞(サムチョンドン)の首相公館の面会は正常な姿ではない。大韓通運社長の地位から押し出され、「時間を持て余している」と言って、公企業の社長の地位を請う人と一国の首相と知識経済部長官が同席したのだから、まるで郭被告のための就職対策会議のようなものだ。民主党が、来年の地方選挙を狙った政治工作だと非難し、盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権時の人々が、何か「政治工作粉砕共同対策委」という組織を作って勢力をつけようとすることは、真実の解明に役立たない。

国民がこの事件に関心を持つ理由は、このような人事の口利き不正が過去の政府の時代にだけあったのかという点だ。今日の李明博(イ・ミョンバク)政権ではこのような不正が行われないと豪語できるだろうか。

李明博大統領は22日、「公職者、高級職、政治家を含む指導者クラスの不正をなくすことが、国のランクを高めるための様々な懸案の基本だ」と強調した。この言葉が退任後まで守られるなら幸いだろう。しかし、李明博政権発足後も、秋富吉(チュ・ブギル)元大統領広報企画秘書官をはじめ、李大統領の側近と周辺の人物も疑惑の俎上に上った。灯台下暗しと言うように、大統領も知らない間に、権力の中心にまで食い込むのが腐敗の属性だ。

大統領府でカルククスを食べた金泳三(キム・ヨンサム)元大統領も、息子の不正で任期中盤以降レームダックに苦しめられた。金大中(キム・デジュン)元大統領は、三男が問題になった。故盧武鉉前大統領は、大統領選挙の当選者時期には「利権介入や人事の口利きをして見つかれば身を滅ぼすことになる」と豪語したが、実兄の盧建平(ゴンピョン)氏は、その約束をあざ笑うかのように、農協の世宗(セジョン)証券の引受をはじめ、各種利権と人事の口利きに介入した事実が次々に明らかになった。「朴淵次(パク・ヨンチャ)ゲート」には、建平氏だけでなく、盧前大統領の息子、夫人、姪の婿、義理の兄弟、総務秘書官までかかわり、盧前大統領自身も捜査の刃を避けることができず、自ら命を絶ってしまった。

今でもあちこちで、公企業をはじめとして権力の影響力が届く各種機関の「地位」にまで特定の人脈が食い込み、仲間内でやりとりしているという噂が少なくない。政界の実力者が事実上、公企業の面接試験を受けているという論議もあった。現政権勢力は、政権が終わった後、韓元首相と同じような疑惑に包まれる素地を完全に払拭させたと自信を持てるだろうか。