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「靴のかかとからコートまで入念に…」 仁川空港のセキュリティ検査強化

「靴のかかとからコートまで入念に…」 仁川空港のセキュリティ検査強化

Posted December. 29, 2009 09:29,   

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28日午後3時、仁川(インチョン)国際空港の米ロサンゼルス行き大韓航空旅客機の搭乗ゲートの前。出国審査の時、X線検査機を通過した乗客は、搭乗直前に再びX線検査を受けた。搭乗ゲートの前に設置された検査機を通過するために、乗客は50メートル以上の長い列を作った。搭乗客のチェ・ナミさんは、「コートと靴まで脱いで検査を受けた後、また2回目の検査があったので、搭乗時間が普段の2倍はかかったようだ」と話した。

26日に米国で発生したアルカイダ組織員による旅客機内爆弾テロ未遂事件の影響で、仁川国際空港でもセキュリティ検査が非常事態になった。セキュリティ検査の強化は、米デトロイト空港でテロ未遂事件が発生した直後の26日から始まった。1日に約20便ある米国行き旅客機の搭乗客は、全員X線検査機を2度通らなければならない。仁川空港内、「税関・出入国管理・検疫区域(CIQ)」で行われるX線および爆発物痕跡探知検査の探知率も10%から15%(100人中15人は精密検査)に引き上げられた。また、乗客は、かかとの高さが3.5センチ以上の靴や厚いコートを着た場合には、靴やコートをすべて脱いでセキュリティ検査を受けなければならない。

このため、出国手続をする前に通過しなければならない1段階目のセキュリティ検査から「通過遅滞現象」が生じている。特に、出国する旅客機が集中する時間帯の午前8〜10時、午後4〜6時には、所要時間が普段の倍の30〜40分かかっている。仁川国際空港公社のチョン・ジンホ・セキュリティ検査チーム長は、「航空セキュリティの段階は平時のレベルだが、セキュリティ検査を1ランク引き上げている。特に、米国行きの乗客は、普段より30分早い2時間30分前に空港に行くのがいい」と話した。

米国当局の要請により、米国行きの飛行機の場合、機内でのセキュリティも一層強化された。機内持ち込み荷物に規定以上の分量の粉末や液体類がないか綿密に検査しており、米国到着1時間前には乗客の移動が禁止された。搭乗客が手荷物に接近できないようにするための措置だ。トイレは避けられない場合に許される。 米国行きの飛行機は、飛行中、電話やインターネットなどの通信サービスも中止している。

いっぽう、東亜(トンア)日報が、ハナツアー、モドゥツアー、ロッテ観光などの主要旅行会社を取材した結果、テロ未遂事件発生後、テロを憂慮して米国行きの航空券をキャンセルしたケースはまだないという。



min07@donga.com zozo@donga.com