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大宇と三星証券のライバル大手2社、海外事業で初の共同進出で合意

大宇と三星証券のライバル大手2社、海外事業で初の共同進出で合意

Posted January. 14, 2010 09:06,   

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社長らによる即座の合意は、証券業界のライバルである大宇(テウ)証券と三星(サムスン)証券が、海外での大型事業について意見を交換し、収益分配の窓口の役割を果たす部署を運営したことによって具体化された。大宇証券は最近新設したシンジケート部署が、三星証券はグローバルマーケットチームがこの役割を担当することになる。両社は、企業公開(IPO)や買収合併(M&A)、有償増資、債権発行などの付加価値の大きい事業を念頭においている。

特に両社は、香港を初の海外共同進出の足がかりにすることを決めた。香港で海外有数の証券会社各社と競争するための布石だが、香港は最近、米ニューヨークを抜いてグローバル金融市場の中心地に浮上しているためだ。世界取引所連盟(WFE)によると、昨年の新規IPO企業数は、ニューヨーク取引所が35件、香港取引所は66件に上っている。

最近、大宇証券は英ロンドンや中国北京、ベトナムなどの海外法人が、香港の現地法人に対し業績を報告するよう、体系を見直すほど、香港事業に力をいれてきた。三星証券も昨年、香港法人で地元の社員55人を大量採用し、意欲を見せている。国内証券業界でトップを争う大手証券2社の利害が絶妙に一致したのだ。

これまで、狭い国内市場でのシェア取にばかり気を取られていた証券業界で、海外への共同進出が決まったのは初めて。委託売買(ブローカレージ)シェアや純利益の規模、資産管理などの分野で、それぞれトップを競い合ってきた両社が、手を取り合ったのには、2人の社長の「特殊関係」も少なからず働いたという見方も出ている。

大宇証券の任基永(イム・ギヨン)社長と三星証券の朴焌鉉(パク・ジュンヒョン)社長は、仁川(インチョン)中学校を一緒に卒業した後、済物浦(チェムルポ)高校時代の3年間はずっと同じクラスだった。前後の席に座って勉強しながら、全校でトップ成績を競い合ったという。大学での専攻が経済学部と法学部とに分かれ、しばらく交流が遠のいていたが、朴社長が三星生命で、任社長が韓国長期信用銀行でそれぞれ社会生活の第一歩を踏み出し、金融マンとして再会した。

特に、朴社長は三星生命・戦略企画室経営担当取締役として勤めていた時、ハンヌリサロモン証券の共同代表だった任社長に三星証券への転職を勧め、任社長は友人の助言を受け入れ、1998年、三星証券の常務として入った。それから7年間、三星で同じ釜の飯を食べた2人は、任社長が04年、ドイツ証券韓国副会長に転職し、それぞれ異なる道を歩んだ。ところが、朴社長が08年、三星証券、任社長が昨年、大宇証券のトップに就任し、二人は「竹馬の友」から「競争者」になった。あいにく、二人の代表取締役への就任日も同じ6月9日だった。

任社長は、「国内大手証券会社の時価総額は最高4兆ウォンのレベルで、グローバル金融会社の3%程度に過ぎない」とし、「海外で大規模な取引を取るための証券会社同士の協力には、幼馴染というご縁があったからこそ可能だった」と説明した。朴社長は、「大宇証券のみならず、分野別のトップ企業とはいつでも協力する姿勢ができている」としながらも、「任社長は友人でもあるが、国内証券業界有数の実力者だ」と褒めた。



artemes@donga.com