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初の高校選択制、新設の新道林高校が最高の競争倍率

初の高校選択制、新設の新道林高校が最高の競争倍率

Posted January. 16, 2010 08:54,   

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●特定地域への偏り現象は現れず

15日、新道林(シンドリム)高校では工事が盛んに行われていた。李へリョン教頭は、「新入生らが勉強できる自習室を建設している」と話した。新入生の入学を受け、200人余りが勉強できる自習室を拡大しているのだ。

08年まで、新道林洞には高校そのものがなかった。新道林高校の開校は、同地域住民らの願望の事業だった。オ・セチャン校長は、「地域住民の期待に応える学校を作らなければならないという負担が大きかった」と話した。昨年1月、この学校に移ってきたオ校長や教師らは、コンテナボックスの中で、開校に向けた準備を進めた。深夜0時すぎまで働いたこともしばしばあった。

厳しい環境の中で開校したものの、新生学校という限界はあった。同校に割り当てられた1年生=250人中40人余りが登録を諦めようとした。オ校長は直接、一つ一つ電話をかけ、入学生に本をプレゼントしながら説得に乗り出した。ほとんどの生徒は気を取り直したが、何人かの生徒は、木洞(モクドン)の学校に転校した。

ショックを受けたオ校長は、地元生徒らをどうすれば、定着させるかを巡り、悩み始めた。「新道林高校は、九老区(クログ)と陽川区(ヤンチョング)との境にある。高校選択制を導入すれば、生徒らは近くにある木洞の学校に志願する可能性が高い。新たに開校した学校にふさわしく、教科専用の教室や大型図書館、読書室などの最新設備を備えているが、それだけでは物足りなかった。苦慮の末、ようやく解決策を見つけた。

李教頭は、「学校をPRすることのみが生き残りの道だった。高校選択制の実施により、校長は最高経営者(CEO)と同様となった」と話す。オ校長は直接、木洞地域の中学校を回りながら、学校をPRした。地元の保護者ら向けの教育課程についての説明会をたびたび開催した。会社勤めの保護者向けの夜間説明会を開いたこともある。夜間にも200人余りが講堂を賑わすほど関心は熱かった。

李教頭は、「一般系高校が生き残る方法は、特色ある教育課程を作ることだ」と主張する。適合型の放課後授業を導入したのはもちろん、今年からは数学や科学科目を、教科教室制度として運営することになる。また、教員評価制をいち早く導入し、全ての教師が生徒や保護者、同僚教師による評価を受けることになる。

口コミの効果は驚くべきものだった。期末試験を終えた中学生らは、三々五々、学校を訪れた。教師らは自らガイドを名乗り、学校についての説明を行った。10日間、500人余りが同校を訪れた。ハ・テジョン教師は、「3対1ぐらいなら成功だと思っていたのに、17対1だなんて、1年間苦労した甲斐があって、嬉しい」と話した。

●85%は居住地地域の学校を選択

ソウル市教育庁が15日発表した、後期一般系高校の高校選択制志願の傾向によると、1段階の志願で江南(江南区、瑞草区)、北部(蘆原区、道峰区)、江西(陽川区、江西区)など、いわば「私教育の密集地域」の学校群の平均競争率が高いことが分かった。

ほかの地域から特定地域に志願が集中する度合いを示した「学校群別選択集中度」では、中部(鍾路区、龍山区、中区)が4.9%と最も高く、江南(4%)や北部(1.9%)の順だった。中部は、地域内の生徒数が学校数に比べて少ない上、1段階での選抜人数が学校定員の60%と、ほかの地域に比べ、3倍も高く、集中度も高かった。江南も集中度は高かったものの、かつての2度の模擬志願で、それぞれ18%と11%を記録したものよりは下がり、偏り現象が緩和されたことが分かった。

市教育庁の関係者は、「生徒や保護者は実際の志願では、通学の利便性を考慮し、慎重に決めたものと見られる」と語った。



baron@donga.com