サッカーのイングランド・プレミアリーグ、フルハムで活躍している薛鐗鉉(ソル・ギヒョン、31、写真)が、Kリーグの浦項(ポハン)スチーラスに移籍した。光云(クァンウン)大学に在学していた2000年にベルギーに渡って以来、10年ぶりの韓国復帰だ。薛鐗鉉がKリーグでプレーするのは初めて。
浦項は17日、薛鐗鉉と1年契約を交わしたと発表した。年俸など詳しい内容は公開しなかった。薛鐗鉉の浦項行きは双方にメリットのある選択だった。最近、所属チームでベンチを暖めてばかりいた薛鐗鉉は、浦項で安定した出場機会を得ることでワールドカップ・南アフリカ共和国大会の最終的な代表入り競争にも軽い気持ちで臨みたい気持ちだ。アジアサッカー連盟(AFC)チャンピオンズリーグで優勝したあと、大型選手の多くを手放した浦項は、欧州組の薛鐗鉉を獲得したことで、もう一度国際舞台での善戦を期待している。
2002年韓日W杯の4強神話の主役でもある薛鐗鉉は、今世紀、太極(テグク)戦士の欧州進出の先駆者だ。00年7月、ビッグリーグへの夢を抱いてベルギーのアントワープに進出。翌年にアンデルレヒトに移籍し、04年8月にはイングランド2部リーグのウルバーハンプトンに移った。そして06年7月にプレミアリーグのレディングFCに移籍し夢をかなえた。
07年9月にはフルハムに移ったが、レギュラー争いで押され、昨年初めはサウジアラビアのアル・ヒラルに6ヵ月間レンタルされる辛酸もなめた。今季開幕を控えてフルハムに復帰したが、昨年10月以降試合に出れない日が続いていた。
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