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[オピニオン]警察の人事請託リスト公開

[オピニオン]警察の人事請託リスト公開

Posted February. 17, 2010 09:16,   

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今日の人事請託に該当する漢字語に「奔競」という言葉がある。「奔趨競利」の略語である奔競は、官位を得るため、高官や権力者を忙しく訪ねるという意味だ。朝鮮時代にも、人事の請託は深刻で、定宗(チョンジョン)は1399年に奔競禁止法まで作ったが、翌年、大司憲が奔競に関与し、島流しとなった。世宗(セジョン)時代の1447年には、右副承旨の息子の人事請託事件で、左・右副承旨だけでなく、吏曹参判と参議まで罷免されたが、完全になくすことができなかった。

◆奔競と似た言葉には、官職を得るために競争するという意味の「猟官」がある。米国では、19世紀初めから選挙の功労と熱心な党員を公職に任命する猟官制(Spoils system)が実施された。猟官制の英語の表現が、「戦利品は勝者のもの」(To the victor belongs the spoils)というウィリアム・マーシー連邦上院議員の言葉に由来しているのは、官職を選挙の戦利品と当然視していたことを示している。猟官制は1881年、ガーフィールド大統領が大使職を要求し、断られたチャールズ・ギトウに暗殺された事件を機になくなった。猟官制に取って代わったのが、能力を基準に公職者を任命し、昇進させる現在のメリット・システムだ。

◆趙顕五(チョ・ヒョノ)ソウル警察庁長官が、先月27日の参謀会議の時、外部の人物を通じ自分に人事請託をした警視正らのリストを読み上げた後、「特別管理」することにした。趙長官は、人事請託を聞き入れず、一部に対しては不利益も与えたというが、請託根絶のためには、リストを対外的に公開する衝撃的な措置も考慮する必要がある。過去、警察の人事請託ルートは、国政監査、予算審議、人事聴聞会など強大な権限を持つ国会議員や権力中枢の人物だったというが、今回はどんな人々だったのだろうか。

◆地縁、学縁など、縁故意識が強い韓国では、人事請託という公職社会の慢性病が根絶されていない。慮武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領は、大統領当選者の時、「人事請託をして見つかれば、身を滅ぼすことになる」と公言したが、実兄のケースなど、「人事請託共和国」を作ったようなものだった。政権が代わる度に、クリーンな人事、能力中心人事を強調するが、現政権も人事で国民の信頼を大いに得ていると言うことは難しそうだ。

権順澤(クォン・スンテク)論説委員maypole@donga.com