ソウル冠岳区新林洞(カンアクク・シルリムドン)に住む朴某氏(59)は、今年1月、家で飼っている大型犬アラスカン・マラミュート(写真)2頭を連れ、散策に出かけた。そり犬として有名なマラミュートは、体長が成人男性並みで体重が80キロに達し、見た目だけで脅威を与える。ところが、朴氏はこの犬が普段おとなしい方で人に害を加えたことがないため、首輪をつけずに街を歩いた。
その時、同じ町に住むチョン某氏(50・女)が、小犬のペットを胸に抱いて近寄ってきていた。マラミュートと小犬は互いに吠え始めた。興奮したマラミュート1頭が突然チョン氏に飛び掛った。びっくりしたチョン氏はその場で倒れ、マラミュートはチョン氏の右胸をかみちぎった。全治4週間の胸の打撲傷と診断されたチョン氏は、朴氏を警察に告訴した。
ソウル中央地検刑事6部(チャン・ホジュン部長)は22日、「通行人が、恐怖を感じないように飼い犬に首輪をつけ、事故を未然に防ぐべき義務を果たさなかった」として朴氏を過失致傷の罪で在宅起訴した。マラミュートはアラスカに居住していたマラミュート族のそりを引く犬で、運動量が多いため、屋外で走り回ることが好きだ。
bell@donga.com