北朝鮮は25日、金剛山(クムガンサン)観光地区内の韓国側不動産調査の初日に、江原道高城郡温井里(カンウォンド・コソングン・オンジョンリ)に建設された離散家族面会所と消防署を調査した。北朝鮮側の措置は、離散家族面会所は観光施設ではなく人道目的のための共同施設なので調査対象に含まれないという韓国側の主張を無視したものだ。
千海成(チョン・ヘソン)統一部報道官は同日、「今日午後、北朝鮮側調査団が面会所の施設を調査したという報告を受けた。政府は、面会所の管理運営を現代峨山(ヒョンデアサン)に委託しており、現代峨山職員が、北朝鮮側調査団を阻止しなかった」と明らかにした。北朝鮮側は、面会所を調査した後、近隣の消防署にも立ち寄り、施設を調査したと統一部は説明した。
北朝鮮は同日、金剛山ホテルで韓国側の金剛山観光事業者19人を招集した席で、「内閣の委任によって、25〜31日に金剛山観光地区内のすべての韓国側不動産に対する調査を行う」として、不動産調査の日程を発表した。また、投資計算のための基礎資料と観光地区の配置図などの資料を要求した。同日、北朝鮮側の招集はわずか15分で終わった。
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