海軍哨戒艦「天安(チョンアン)」の沈没原因となった爆発、衝撃があった時間は、国防部が最近結論づけたとおり「午後9時22分」だと、民軍合同調査団が公式に発表した。天安艦の乗組員は、合同調査団の調査で、「当時、1、2秒間で『ドーン、ドーン』という音を聞いた」と一様に証言した。
合同調査団は7日午前、京畿道城南市(キョンギド・ソンナムシ)の国軍首都病院で、このような調査内容を発表した。さらに、生存者のうち57人が初めて報道機関のインタビューに応じ、このような状況を後押しした。
同日、追加公開された夜間撮影用熱線観測装置(TOD)の映像によると、天安艦が真っ二つに割れ、半分ほど水に浸かっていた艦尾が完全に沈むまで1分もかからなかった。合同調査団側は、「今回のTODの映像は無人自動撮影で録画されたもので、映像の存在を4月2日か3日に、はじめて知った。何か隠すために遅れて出したわけではない」と説明した。
合同調査団のムン・ビョンオク報道担当(海軍准将)は、事件発生時間を9時22分と最終確定した根拠として、艦艇の位置情報などが自動表示される海軍戦術指揮統制システム(KNTDS)で、天安艦が消えた時間が9時21分58秒だったと公表した。ムン報道担当は、「地震波の感知時間(9時21分59秒)など、そのほかの理由も考慮すると、衝撃直後に天安艦で停電が起き、システムが止まったので、その時間を衝撃の発生時間と見るのが正しい」と指摘した。
また、沈没直前、天安艦には特別な作戦任務はなく、計画されていた航路に従い、正常に航海中だった。事件発生6分後の午後9時28分、チン某大尉が携帯電話で、第2艦隊司令部に事件発生を通知したと、合同調査団は明らかにした。
事件発生13日目に、患者衣の姿で報道機関のインタビューを受けた将兵らは、「事故当時、爆発音が2回感じられ、耳が痛いほどだったが、火薬の臭いはしなかった」と明らかにした。また、彼らは「天安艦の船体には、水が漏れるなどの欠陥はなかった」と話した。
一方、軍当局は7日午後4時頃、沈没した天安艦の艦尾の切断面の機関操縦室で、行方不明の金テソク上士の遺体を発見した。
軍当局によると、船体の引き揚げ作業のため、手中や船体の探索作業をしていた民間ダイバーが金上士の遺体を発見し、海難救助隊(SSU)ダイバー10人が、遺体を引き揚げた。金上士は、93年に海軍ガスタービン担当の下士として任官し、昨年4月から天安艦の勤務を開始した。
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