「養子縁組申請者の10人に9人は、女児を希望します」
ホルト児童福祉会をはじめ、養子縁組機関に養子縁組を申請する人が好む基準は、△外見的にかわいい女児、△満1歳未満、△健康、△養親と同じ血液型、△実の両親の状況(飲酒や喫煙、非行なのかどうか)などとなっている。
しかし、このような基準を満たす子供は、全体養子縁組児童のうち、10%程度に過ぎない。養子縁組の希望基準が日増しに偏り、男児は申請後1ヵ月以内に養子として迎えられるが、女児は1年半から2年は待たなければならない。「男児」「低体重児」「満1歳以上の子」など、希望基準から外れる子供は、養子縁組ができず、保護施設に残され、国際養子縁組に出される。
保健福祉家族部(現保健福祉部)の05〜09年の養子縁組統計によると、昨年男児の養子縁組は459人(34.9%)に止まったが、女児は855人(65.1%)に達した。ところが、現場で勤める専門家らは、実際は男女養子縁組の割合が1対9程度と説明する。ホルト児童福祉会のホン・ミギョン広報チーム長は、「1990年代までには、女児より男児の養子縁組が多かったが、2000年以降逆転した。日増しに家系の継承より家庭の和睦を重視し、子供が成人した時、男児の場合は財産分配の問題があるため、最近は女児を好む傾向にある」と述べた。
それに対し、国際養子縁組の場合、昨年ベースで男児が722人(64.2%)、女児は403人(35.8%)だった。男児の国内養子縁組がうまくいかず、国際養子縁組が増え続けている。さらに、心臓病、低体重など病気がある子供は、「障害児」と捉えられ、養子縁組から外される場合が多い。04〜08年国内養子縁組児童のうち、障害児は154人にと止まった。全体養子縁組の約2%だ。それに対し、同期間国際養子縁組児童のうち、障害児は26%の2100人を占めている。
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