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羅老号の残骸を回収、「爆発」に沈黙するロシア

羅老号の残骸を回収、「爆発」に沈黙するロシア

Posted June. 12, 2010 08:27,   

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羅老(ナロ)号の打ち上げが再び失敗し、宇宙開発戦略の変化を求める声が上がっている。専門家たちは、「短期の目標にしがみつき、羅老号が『イベント』に変質した。次世代韓国型ロケット(KSLV-Ⅱ)の開発事業は、技術確保を目標に長期的に推進する必要がある」と強調した。また、「2回の失敗を経験した研究員は、どこからも得られない重要な人的資源であるため、彼らがロケット開発を継続できるよう激励が必要な時だ」と口をそろえた。韓国型ロケット事業は、20年までに1.5トン衛星を打ち上げるロケット開発が目標だ。

KAIST航空宇宙工学科の卓民済(タク・ミンジェ)教授は、「米国とロシアが90年かけて開発した技術を5000億ウォンで短期間に開発しようとしたこと自体が問題だった」と指摘した。卓教授は、「00年代初め、羅老号の開発を議論した際、『5年内に結果を出さなければならない』というプレッシャーがあった。経済性や成果を優先する研究戦略が、今回の失敗を生んだ」と惜しんだ。

ソウル大学機械航空工学部の金承祚(キム・スンジョ)教授も、「羅老号プロジェクトの核心はロケット開発と技術確保だが、『衛星打ち上げ』が広く伝わり、本質がぼやけた」と指摘した。あまりにも早く大きな目標を達成すると公言したため、ロシアからロケットを購入する方法で事業が進められたということだ。

しかし、今回の失敗にもかかわらず、中断のない宇宙開発を求める声が多かった。建国(コングク)大学航空宇宙工学科の李昌鎮(イ・チャンジン)教授は、「宇宙開発によって、韓国を手の平を見るように観察している中国や日本に対抗するには、韓国もロケットをつくらざるを得ない」と強調した。

問題は戦略だ。教育科学技術部と韓国航空宇宙研究院は、ロケット開発のパラダイムを抜本的に変える必要があるという意見が多い。金承祚教授は、「20年に一気に75トンのエンジン4つを結合したKSLV-Ⅱを打ち上げるよりも、その前にエンジン1、2個の『羅老号1.5』など、中間段階のロケットを打ち上げる方向で進めるべきだ」と指摘した。



dream@donga.com jermes@donga.com