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理事国の大半が韓国の説明に納得、天安艦事件の安保理説明会

理事国の大半が韓国の説明に納得、天安艦事件の安保理説明会

Posted June. 16, 2010 08:21,   

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海軍哨戒艦「天安(チョンアン)」沈没事件に関連して、国連安全保障理事会を通じて北朝鮮に制裁を加えようとする韓国と、これに強く反発する北朝鮮が14日(現地時間)、国連本部で「外交攻防」を繰り広げた。

韓国の天安艦軍民合同調査団は同日、国連安保理理事国15ヵ国に天安艦の調査結果を約2時間にわたって詳細に説明を行った。韓国の説明が終わった直後、北朝鮮の国連代表部も同じ場所で、安保理理事国に天安艦事件に対する見解を明らかにした。

韓国と北朝鮮の説明を聞いた理事国大使の多くは、「韓国調査団の説明が、科学的かつ客観的で、説得力があった」と述べた。韓国の軍民合同調査団は15日午後4時、国連代表部で、スペイン、イタリア、オーストラリア、カナダなど20〜30ヵ国の国連加盟国に対しても説明する予定だ。北朝鮮国連代表部も午前11時、国連駐在の特派員に対して記者会見を行うなど、天安艦攻防が続いている。

●合同調査団、科学的根拠を提示

尹徳龍(ユン・ドクヨン)天安艦軍民合同調査団長が率いる韓国側代表は、朴仁国(パク・イングク)国連大使の紹介に続き、約30分間の説明を通じて、天安艦が北朝鮮側の潜水艇から発射された魚雷によって沈没したという点を立証する科学的な調査結果を提示した。韓国側は、事件の概要を説明した後、魚雷スクリューの引き揚げの映像も上映した。

さらに、1時間30分にわたる質疑応答を通じて、技術的な部分を中心に理事国が提起した疑問に積極的に答えた。

質疑応答で、フランス、米国、日本、トルコの大使らは、合同調査団の調査結果を支持し、北朝鮮に対する強力な懲戒が伴わなければならないという意見を表明した。

●北朝鮮、「我々が犠牲者」を繰り返す

韓国側の説明が終わり、休憩時間の後、安保理理事国は約1時間にわたって北朝鮮の説明を聞いた。

北朝鮮の申善虎(シン・ソンホ)国連大使は、「韓国の調査結果は捏造されたものであり、北朝鮮は今回の事件の被害者だ」と主張し、「北朝鮮が、天安艦が沈没した事故海域に行って調査する機会を持った後、安保理で議論がなされなければならない」と話した。

特に、北朝鮮側は、△高熱でどうして魚雷スクリューが残っているのか、△天安艦から9メートル離れた海で爆発が起き、艦艇が2つに切断されたが、どうして火薬が残っているのか、△「1番」という文字は、小学校を出ただけで誰でも書けると反論し、主張を展開した。

●理事国「韓国側発表に説得力ある」

韓国と北朝鮮の説明が終わった後、理事国大使らは、韓国側の説明が客観的かつ科学的な根拠を含んでいて役立ったと評価した。南北問題に比較的中立な立場のオーストリア大使は、「韓国調査団の説明は説得力があった。北朝鮮は主張だけで、客観的な説明がなかった」と指摘した。フランス大使も、「北朝鮮は特に準備をしなかったようだ。質疑応答もあまりなく、自分たちの意見だけを提示した」と述べた。

特に、北朝鮮側は、一部の理事国が「韓国の将兵46人が死亡したが、どうしてあなたたちが犠牲者なのか」、「事故が発生して2ヵ月が経過したが、今、事故海域に行く理由は何か」と質問したが、北朝鮮側は明確な返答をせず「我々が被害者なので、事故海域に行かなければならない」という主張だけを繰り返したと、出席者らは伝えた。

ただ、中国とロシアは、韓国の説明が行われる間、質問もほとんどせず、多少消極的な態度だった。中国大使は、「どちらが説得力があったか」という記者の質問に、「今日、両国の説明を十分に聞いた」とだけ話した。

一方、国連安全保障理事会は14日(現地時間)、ニューヨークの国連本部で、天安艦沈没事件に対する非公式協議を始めた。

外交筋は15日、「安保理理事国は、韓国軍民合同調査団の天安艦調査結果の説明と北朝鮮の国連代表部の説明を聞いた後、安保理協議の手続きを開始した。安保理文案の調整作業の進展次第で、今週中にも追加の非公式協議があるだろう」と話した。

安保理の非公式協議が始まったことで、政府は、安保理の対応水位の調整をめぐって主要理事国と本格的な調整作業を始めている。政府は、安保理理事国15ヵ国のコンセンサス(全員一致)による議長声明を推進する方針だ。いっぽう、安保理の対応措置は、理事国代表のアフガニスタン(19〜24日)とトルコ(24〜26日)の視察が終わる今月末、または来月初めに出るものとみられる。



higgledy@donga.com spear@donga.com