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北朝鮮の南侵と中国軍の介入、CIAは読み誤った 機密文書で判明

北朝鮮の南侵と中国軍の介入、CIAは読み誤った 機密文書で判明

Posted June. 18, 2010 08:05,   

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韓国戦争時、破竹の勢いで南進する北朝鮮軍の勢いに押され、国連軍と韓国軍は、釜山(プサン)防衛ラインを最後の砦とし、抗戦を繰り広げていた。50年8月、米中央情報局(CIA)は、国連軍の38度線北側への進撃シナリオに関する検討報告書を作成。9月15日、仁川(インチョン)上陸作戦で決定的な勝機をつかむ前だったが、CIAは、韓国軍と国連軍の大攻勢を予想したかのように、北朝鮮地域の占領作戦に出る場合の得失を綿密に比較した。

CIAは16日、ミズーリ州インディペンデンス市のトルーマン大統領図書館で開かれた韓国戦争60周年記念セミナーで、開戦後の戦況についての分析や展望を書いた情報メモ形式の機密文書など、1300点余りの文書を公開した。

「国連軍の韓半島全域に対する軍事占領に影響を及ぼす要素」というタイトルで、8月22日に作成された3ページの機密文書は、国連軍が戦況を逆転させ、38度線の北側に進撃する場合、ソ連に決定的な外交的敗北を与え、国連と米国の国威を高める勝利であるという点で、考慮する価値があると評価した。また、韓半島を掌握することで、共産陣営の勢力拡張を抑制でき、両陣営の衝突による衝撃を吸収する緩衝地帯として、韓半島を活用できるという点も指摘した。

しかし、結果的に、CIAは国連軍の北進に対し、不可の結論を下す。第一の理由に、米国は国連で北進決定に対する承認を得られない可能性が高いという点を挙げた。国連軍派遣の理由は、侵略軍北朝鮮を韓国から追い出すことであり、北朝鮮を占領することではないということだ。第二の理由に、中国共産軍との交戦の可能性を挙げた。米国と中国共産軍の軍事的衝突を内心望むソ連は、この方向で状況が展開した場合、両手を挙げて歓迎する可能性が高いという憂慮もあった。最終的に米国は、ソ連との全面戦争の可能性に対する憂慮も示した。

第三の理由に、38度線の北側に対する軍事攻撃が、韓半島の安保不安の導火線になる可能性も見通した。自国の影響圏を米国に明け渡すことを不快に思うソ連が、継続的に軍事挑発をする可能性が高く、49年に軍を撤収させた米軍が、長期的に韓半島に駐留しなければならない状況が生じる可能性があることも考慮された。

CIAは同日、北朝鮮の韓国侵略と中国共産軍の介入の可能性を低く評価し、決定的な判断ミスをしたという自己反省の報告書も公開した。CIAは、9月8日の報告書で、「中国の戦争介入を推定する直接的な根拠はない」と断言した。また、仁川上陸作戦の成功後、北朝鮮軍の戦況が不利になった時も、中国共産軍が対応の動きを見せなかったため、ますます中国共産軍の介入を排除する方向に傾いた。

やがて10月12日、「中国共産軍の介入は、50年には起きないだろう」と断言し、「軍事的見地から、中国が韓国戦争に介入する絶好の時期は過ぎた」と報告するに至った。

結局、このような情報判断の中、10月15日、マッカーサー国連軍司令官は、トルーマン大統領とホノルル・ウェイク島で会い、「戦争はクリスマスには終わるだろう」と豪語した。しかし、このような判断をあざ笑うかのように、中国共産軍の約3万人は、10月19日、初めて豆満江(トゥマンガン)を渡り、数日後、さらに15万人が国境を越え、「人海戦術」を開始した。



triplets@donga.com