Go to contents

常任委員会否決の世宗市修正案、親李系が本会議表決目指しで署名作業

常任委員会否決の世宗市修正案、親李系が本会議表決目指しで署名作業

Posted June. 24, 2010 03:03,   

한국어

与党ハンナラ党の親李系(李大統領系)議員らが23日、世宗(セジョン)市修正法案を国会本会議にかけるための署名作業に入った。前日の国土海洋委員会の全体会議で、否決された法案だ。親李系の林東奎(イム・ドンギュ)議員が主導した署名には、同日午後5時現在、議員44人が参加した。彼らは、28日の国会本会議に付議要求書を提出し、本会議への上程と採決を求める方針だ。

親李系議員らは、「議員30人以上が要求すれば、常任委で否決された法案を本会議に付議しなければならない」という国会法第87条を主張する。しかし、野党とハンナラ党の親朴系(朴槿恵氏系)は、「強行政治」と反発しており、本会議上程のための議事日程の協議に難航が予想される。この過程で、親李系内部だけでなく、世宗市修正案反対で協力する民主党—親朴—自由先進党の連帯戦線にも、微妙な気流の変化が感知されており、注目される。

●親李、「国会法に則った手続き」…逆風の懸念も

林議員は同日、東亜(トンア)日報の電話取材で、「国会法で、常任委否決法案に対する本会議付議手続きが保障されており、法に則って修正案を処理すればいい」と話した。署名に参加した陳壽姫(チン・スヒ)議員は、「国民世論をみても、世宗市修正案に対する賛成が反対よりも多い。このような状況で、修正案に賛成する国民に対する最後の道理として、本会議採決の手続きを踏もうというものだ」と説明した。

しかし、親李系の一部と中立の議員の間では、本会議付議の推進に対する憂慮の声もなくもない。野党と親朴系が反対すれば、本会議の否決が明らかな状況で、無理な採決を図ることは、党内派閥や与野党対立だけを増幅させるという理由からだ。6・2地方選挙後、せっかく一致した派閥和合のムードも、色あせていくという点も考慮された。当選1回議員刷新の会を率いる金成植(キム・ソンシク)議員は、「本会議に修正案を上程しないことが、百年の大計のために修正案を推進するという真正性を伝える方法だ」と主張した。

●親朴、「強行政治」批判しつつも…

親朴系は、親李系の署名作業を「強行政治」と批判しながらも、世宗市修正法案の本会議上程に異論を提起しないムードだ。不満はあるが、国会法上瑕疵がないため、問題視できないという理由からだ。この点で、野党が親李系の本会議付議の方針を糾弾する気流と明確な温度差があるというのが、親朴系議員らの大方の意見だ。

その代わり、親朴系議員らは、世宗市修正法案が本会議に上程される場合、採決に臨み、正々堂々と否決させるという計算だ。採決に入る場合、野党と協力するなら、十分に否決に追い込めると考えている。親朴陣営も、首都圏の集中緩和と地域均衡発展、国民との約束を守るために原案を支持したため、親李系が主張する「歴史的記録」に残ることを避ける必要がないということだ。

朴元代表の報道担当の李貞鉉(イ・ジョンヒョン)議員は、私見を前提に、「本会議で議論しようがしまいが、手続きに則ってするので意に介さない。採決手続きには当然参加し、正々堂々と反対の立場を表明する」と明らかにした。

●民主党、議員に海外出張禁止令

野党民主党の丁世均(チョン・セギュン)代表は23日、最高委員会議で、「(22日の)国土海洋委の否決は、ハンナラ党がオンゴール入れたものだ。これを本会議に再度かけるということは、再び敗北を招くことになる」と強調した。

民主党は、ハンナラ党が本会議に世宗市修正案の付議を図る場合、すべての国会議事日程に協力しないことを明らかにした。また、ハンナラ党が本会議の付議を強行する場合に備え、海外出張禁止令を下した。

しかし、民主党は、その後の対応戦略については、状況を見守りながら決定する考えだ。中途半端に物理的阻止を叫び、行動の幅を狭める必要はないという政治的計算も敷かれている。ハンナラ党の親李・親朴系の対立様相によって、状況が変化し得るという点も考慮したとみられる。

一方、自由先進党の李会昌(イ・フェチャン)代表は同日、最高委員会議で、「万一、与党が本会議の採決まで推し進めるなら、李政権の政治的自殺になるだろう」としながらも、「本会議の採決に進んでも、修正案に反対するハンナラ党内の親朴勢力と民主党、先進党が協力すれば否決されるだろう」と見通した。政界では、先進党が独自に影響力を行使する議席数がないため、民主党と親朴系の今後の動きを見守りつつ、対応戦略を模索するという見方が多い。



kimkihy@donga.com surono@donga.com