政府の研究費を横領し、実験用卵子を売買したとして業務上横領などの罪で起訴され、第1審で懲役2年執行猶予3年を言い渡された元ソウル大獣医学部教授の黄禹錫(ファン・ウソク)被告の控訴審公判が24日開かれた。同日の控訴審公判は、1審判決以来8ヵ月ぶりに開かれた。
ソウル高裁の刑事3部(李聖昊部長判事)の審理で開かれた同日の公判で、黄被告の弁護人は、「研究費は、黄博士の研究のため、支援されたものだった。用途転用の手続きを踏まなかったのは事実だが、横領したのではない」と主張した。さらに、「卵子を採取する際の費用を黄博士の研究チームが、肩代わりしたことを有償取引とみるのは不当だ」と訴えた。
黄被告は、04年、05年米学術誌サイエンスに捏造した幹細胞論文を発表以後、患者カスタマイズ型幹細胞の実用性への可能性を誇張し、農協とSKから20億ウォンの研究費を取り付け、政府支援の研究費などを横領した罪などで、06年5月に在宅起訴された。
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