大統領首席秘書官人事がハンナラ党の党大会翌日の15日ころに行われる可能性が強まっているなか、李明博(イ・ミョンバク)大統領がチョン・ジョンギル大統領室長、次期大統領室長に内定した任太煕(イム・テヒ)雇用労働部長官らと大詰めの調整を行っている。首席秘書官の場合、大幅な入れ替えを前提に人選が進められている模様だ。
政策室長には、朴宰完(パク・ジェワン)国政企画首席を昇進させて抜擢する可能性と、李大統領側近グループをなるべく排除するという次元で、「第三の人物」が浮上しているという話も出ている。白容鎬(ペク・ヨンホ)国税庁長は、李大統領の信任は厚いが「実力派側近」であることがむしろ障害として働いているという。
政務首席は、国会議員出身の中で候補を探しているが、適任者が見つかっていないという。これに関連して、最近、任長官が3回当選の国会議員出身として政務能力を認められているだけに、政務首席まで国会経験が求められる必要はないという意見もあり、結果が注目される。広報首席の候補にも取り沙汰されている金斗宇(キム・ドゥウ)メッセージ企画官、申載旻(シン・ジェミン)文化体育観光部次官の名前も流れている。金企画官は政務企画秘書官を経験しており、申次官は、大統領選キャンプだった安国フォーラムでメッセージチーム長として活動した経験がある。朴亨逷(パク・ヒョンジュン)政務首席は政務特別補佐官任命が有力視されている。
国民統合と国民との疎通強化を図るために新設した社会統合首席には、『南山の部長たち』の著者で知られる全羅道(チョルラド)出身の金忠植(キム・チュンシク)嘉泉吉(カチョンギル)財団企画調整室長が有力に検討されていると、与党の主要関係者たちが伝えた。韓神(ハンシン)大学の尹平重(ユン・ピョンジュン)教授(哲学科)も下馬評に上がっている。
内閣人事で外交通商部長官として古巣への復帰可能性がささやかれていた金星煥(キム・ソンファン)外交安保首席は、今回の人事では留任が有力視されている空気だ。11月の主要20ヵ国(G20)首脳会議を4ヵ月後に控えて、柳明桓(ユ・ミョンファン)外交通商部長官を交代するのは負担が大きいということからだ。今年4月に任命された崔重卿(チェ・ジュンギョン)経済首席も留任の見通しだ。崔首席は、任長官のソウル大経営学科の1年先輩。権在珍(クォン・ジェジン)民情首席も留任説が出ている。
昨年8月末に大統領府に入った陳泳坤(チン・ヨンゴン)社会政策首席と陳東燮(チン・ドンソプ)教育科学文化首席は、留任説と交代説が交錯する。陳東燮首席が交代されるかどうかは、教育科学技術部長官の人事と連動している。教育科学技術部次官を経験した朴金九(パク・ジョング)亜洲(アジュ)大学学長が教育文化首席の下馬評が上がっている。
人事企画官には申載旻次官抜擢説と、金明植(キム・ミョンシク)人事秘書官の昇進可能性が同時に流れている。
一人に減らした報道官には、朴先圭(パク・ソンギュ)、金恩彗(キム・ウンヘ)の両氏のうち一人が留任するだろうという見方と、朴ジョンハ春秋館主任行政官の昇進説とが同時に持ち上がっている。
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