24日、大邱(テグ)球場で行われたプロ野球オールスター戦の本塁打レース。8つの球団を代表する巨砲たちの自尊心対決に初めて乗り出した選手は、前半期最高の投手、柳賢振(リュ・ヒョンジン=ハンファ)だった。柳賢振は06年プロデビュー以後、一度も打席に立ったことがない。7アウトの一本勝負で進められたレースで、柳は右打席に立って1本の本塁打を放った。国内では珍しい「左投右打スラッガー」の誕生だった。
LGの左腕エース・奉重根(ポン・ジュングン)も、「バットででも柳賢振に勝ちたい」と言ってレースに参加し、同じく1本の本塁打を記録した。2人とも自発的に本塁打レースに参加した。歴代最多の10本塁打を放った金賢洙(キム・ヒョンス)には及ばなかったものの、2人のエースは満面に笑みを浮かべていた。
オールスター戦は言葉とおりスターたちのお祭り。輝かなければスターでなく、楽しくなければお祭りでない。同日、オールスター戦がスターらのお祭りであることをよく見せてくれるもう一つのイベントは、「(三星)ライオンズ・レジェンド・オールスター」の発表だった。
プロ野球元年から参加した三星(サムスン)の29年を輝かせたポジション別のオールスター10人がグラウンドで姿を現わすたびに、観客は歓呼した。最高捕手に選ばれた李萬洙(イ・マンス)SK2軍監督が登場した時、雰囲気は絶好調に達した。最高投手に選ばれた金始眞(キム・シジン)ネクセン監督が始球を行い、李萬洙監督が捕球する姿も三星ファンには胸が一杯になる場面だった。
試合でも多様な記録が出た。1回、イースタンリーグの洪性炘(ホン・ソンフン)、カリム・ガルシア(以上ロッテ)が歴代5度目の連続打者本塁打を放ち、7回には二人の前で梁逷赫(ヤン・ジュンヒョク=三星)まで3打者連続本塁打(歴代最初)をマークした。梁逷赫はオールスター戦最高齢本塁打記録(41歳1ヵ月28日)を塗り替えた。
試合はイースタンリーグの黄載鈞(ファン・ジェギュン=ロッテ)の歴代2度目のサヨナラ安打で終わった。9回にはオールスター戦史上初めて故意の四球が出るなど、終盤の勝負はレギュラーリーグの試合に劣らなかった。
5打数4安打(2本塁打)3打点でMVPに選ばれた洪性炘は、「過去に比べて選手らがオールスター戦をお祭りとして楽しんでいるだけでなく、勝負にも最善を尽くしている。真の野球フェスティバルになったようだ」と話した。試合開始2時間30分前から雨が降り始めたため、オースルター戦の延期を心配しなければならなかったのは玉にキズだった。
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