国の10大新成長エンジン産業の一つとされる2次電池製造の先導メーカーであるLG化学の中核研究員らが、最近外資系のライバル会社に転職しようとしたところ、裁判所の仮処分の決定でブレーキがかけられた事実が分かった。
ソウル中央地裁民事合意50部(崔成俊・部長判事)は、LG化学が同社のバッテリー研究所に勤めていた研究員6人を相手取って出した転職禁止と営業秘密侵害禁止の仮処分の申請で、李某氏ら4人に対し、「退社日から1年〜1年6ヵ月間、米A123システムズの子会社エナーランドへ転職できない」という決定を下したと28日、明らかにした。
この4人を含め、既にA123システムズへ転職した電解液開発担当チーム長のチョ某氏と電池生産工程を管理していた李某氏に対しては、「(LG化学で取得した)営業秘密を使ったり、エナーランドなど第3者に提供したり公開してはならない」と釘を刺した。
A123システムズは、米マサチューセッツ工科大学(MIT)出身の研究員が設立した2次電池メーカーで、フォード、GMなど、電気車用のバッテリー供給契約をめぐってLG化学と競争を繰り広げた2次電池業界の「ライバル」。エナーランドはA123システムズが100%株式を保有している子会社だ。
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