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北朝鮮、「天安艦」事件直前まで首脳会談を要求

北朝鮮、「天安艦」事件直前まで首脳会談を要求

Posted August. 02, 2010 08:10,   

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北朝鮮が昨年12月、与党の重鎮議員を通じて、首脳会談の開催と肥料の支援など3項目の要求事項を大統領府に伝えていたことが確認された。しかし、韓国政府は数ヵ月間、明確な回答を出さず、北朝鮮は3月26日、天安(チョンアン)艦を攻撃し、武力挑発した。

1日、北朝鮮事情に詳しい消息筋によると、昨年11月、開城(ケソン)で2度開かれた南北首脳会談開催を話し合う統一部と統一戦線部の秘密会談が決裂した後、12月に北朝鮮が与党重鎮A氏と接触し、首脳会談の開催を求めた。

北朝鮮はA氏に、「玄仁澤(ヒョン・インテク)統一部長官が率いる統一部は除いて、以前、任太熙(イム・テヒ)労働部長官(現大統領室長)とした話を続けよう」と提案したという。対南接触の主体は、金養建(キム・ヤンゴン)統一戦線部長と元東淵(ウォン・ドンヨン)、李種革(イ・ジョンヒョク)副部長ラインだった。

北朝鮮が掲げた3つの条件は、△昨年10月、任長官が「大統領特使資格」で合意した約束(首脳会談の開催とその見返りとしての経済的支援)を履行し、△南北間に、統一部や国家情報院など韓国側の公式ラインではない非公式チャネルを作って運営し、△韓国側が対話を継続する意思表示として肥料30万トンなどの経済的支援をするという内容だ。

A氏は、これを大統領府に伝え、大統領府と政府の外交安保ラインの責任者らは、この提案をめぐって激論したという。政府内の論議が続いたため大統領府はA氏に明確な返事をせず、A氏は北朝鮮側に「今年3月末〜4月初旬に回答する」と約束したという。しかし、北朝鮮は、韓国側の返答の約束期限があまり残っていない3月26日、天安艦沈没事件を起こした。

北朝鮮が、韓国との首脳会談開催の議論が最終的に決裂したと判断し、その報復として天安艦事件を起こした可能性が提起されている。ただ、天安艦事件が起こった後、A氏と接触した北朝鮮統一戦線部ラインは慌てた様子だったという。これは、金正日(キム・ジョンイル)総書記が統一戦線部を排除して軍部を動かしたか、軍部が独自に天安艦事件を起こした可能性を示唆している。



kyle@donga.com