Go to contents

[社説]民主党、4河川事業反対はもうやめろ

[社説]民主党、4河川事業反対はもうやめろ

Posted August. 05, 2010 08:28,   

한국어

野党民主党所属の李始鍾(イ・シジョン)忠清北道(チュンチョンプクト)知事は3日、政府果川(クァチョン)庁舎で、国土海洋部4河川整備推進本部を訪れ、沈名弼(シム・ミョンピル)本部長に、「大枠で事業に賛成する」と明らかにした。李知事は、4河川事業の履行の意思を問う国土海洋部の公文書に対しては、独自の4河川検証委員会が作業中だとして返答を保留していたが、事実上、肯定的に応じたとみえる。

李知事は、地方選挙期間に4河川事業反対を掲げ、当選から就任までの時期にも「4河川事業を中断して、事業の妥当性や環境への影響を再検討する」と言明した。しかし、先月の就任後、「忠清北道は、洛東江(ナクトンガン)のような大規模浚渫といった運河を疑わせたり環境を破壊するようなことはあまりなく、事実上、議論になることは少ない」として、事業中止の考えがないことを明らかにした。説得力が欠けた反対攻勢をしていては、河川整備も住民の便益増大も難しくなり、結局、自分の政治的立場も危ぶまれることになると憂慮したようだ。

6月の選挙で3回目の当選に成功した民主党所属の朴鉂瑩(パク・ジュンヨン)全羅南道(チョルラナムド)知事は当選直後、「4河川事業への反対は政治闘争で、栄山江(ヨンサンガン)は地域の懸案事業だが、栄山江事業を政治論理によって軽視してはならない」として「4河川事業絶対反対」という党方針を批判した。朴知事は、今回が最後の知事就任なので顔色をうかがうこともなく、河川整備が切実だということを率直に認め、住民の意思にも従うことで、「正直な政治」の一例を提供した。

李始鍾知事が遅ればせながら実用の政治に旋回したことは、国のためにも住民のためにも、自分のためにも幸いなことだ。しかし、まだ「洛東江運河疑念」を云々することは正しくない。洛東江事業の工事内容を見れば、決して運河にはならない。浚渫は河川整備の核心だ。堰の建設も、高度化した技術によって、水量確保、洪水調節、環境再生に役立つ。もはや野党もけちをつけることを止めて4河川が再生するよう応援する方が、国家と国民のためになる。

同党所属の安熙正(アン・ヒジョン)忠清南道(チュンチョンナムド)知事は、政府公文書への返信で、「無条件に反対するだけでなく、実証的な調査を行い、対話を行う」と主張した。しかし、金鍾民(キム・ジョンミン)副知事を通じて、「安知事の4河川に対する態度が変わったのではなく、問題点があって再検討している」と述べ、ダブルスタンダードを見せた。政治を複雑にせず、地域住民をはじめ国民のための政治を単純明快にすることが、当選させてくれた国民に報いる方法であり、政治家として成長する道ではないだろうか。