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[社説]2位につけた中国、3位転落の日本そして韓国の座標

[社説]2位につけた中国、3位転落の日本そして韓国の座標

Posted August. 17, 2010 03:55,   

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中国が今年、日本を抜いて世界2位の経済大国の座につくことが確実視される。中国は第2四半期(4〜6月)国内総生産(GDP)で日本を486億ドル上回った。今年の年末まで中国は日本より約3000億ドル上回ると予想される。中国が改革開放政策を打ち出して30余年ぶりに経済規模を90倍育て、経済・外交など、さまざまな面で確実なG2(世界主要2ヵ国)に浮上した。

中国は10年前には世界7位だった。07年ドイツを抜いて世界3位になり、今年は日本を追い越した。世界的な分析機関は、中国が20〜25年に世界1位の経済大国になり、米国、インドと共に3強を形成すると予測する。成長バブルが10年内に世界経済を危機に陥れるという警告をよそに、中国は「世界の工場」を越えて「世界のマーケット」に浮上している。

日本は1972年当時西、ドイツを抜いて世界2位の座に就いて以来、38年にして降りることになった。日本の低成長は不動産バブル崩壊以降、長期不況に陥ったためだ。日本は経済ランクの下落により、国際社会で影響力の萎縮を心配せざるを得ない立場になった。日本は20年まで年平均2%以上の実質成長を目標にした「新成長戦略」を打ち出して再跳躍を夢見ている。環境と福祉を有望分野に据え、この分野を集中的に育成して経済成長とつなげるという戦略だ。韓国が取り組んでいる成長産業と重なっている部分が少なくないため、グローバルマーケットでの競争が避けられない。

韓国は中国市場の活用能力をさらに育てなければならない。昨年、韓国の中国輸出の比重は23.9%で、米国(10.4%)と日本(6.0%)を合わせた数値より高かった。競争国より市場を先取りするには、韓中自由貿易協定(FTA)締結が欠かせない。今年、非公式接触に続き、来年スタートする交渉で両国の相互補完的な産業構造に適した協力モデルを開発しなければならない。韓中FTAは将来的に韓日中FTA、韓日中経済共同体へ発展する余地がある。

韓国経済は中長期的な成長戦略が足りない。危機突破力だけでは中国の跳躍を追い付けることが難しい。韓国の単任政府は目に見える実績を残すことに忙しく、それも次の政府で政策方向が覆されるのが珍しくない。経済懸案が内容と関係なく政界で理念の争いに変質されるケースも多い。10年後も見通せない近視眼的な姿勢では中国、日本のような世界2、3位のパワーの陰にとどまるしかない。