「さよなら、イラク」、撤退する米戦闘兵力

イラク駐留米軍の最後の戦闘部隊である第２歩兵師団・第４ストライカー戦闘旅団所属の軍用車両の列が１９日、イラク国境を超え、クウェートに入っている。これで、０３年３月２０日のイラクへの侵攻によって始まった米国の「イラク自由作戦」は、２７０７日ぶりに事実上終了した。米国は、イラクに残っている非戦闘兵力５万人も、来年までには全て撤退させる計画だ。しかし、最近、相次いでいる爆弾テロにより、治安の空白を懸念する声が高まっている上、連立政府の構成すらできずにいるイラクの不安な政局を考慮し、米軍が引き続き駐留すべきだという主張も出ている。