Go to contents

北朝鮮の人民武力部偵察総局長、米国の金融制裁リストに上がる

北朝鮮の人民武力部偵察総局長、米国の金融制裁リストに上がる

Posted September. 01, 2010 02:59,   

한국어

今年3月26日、政府当局が、北朝鮮による哨戒艦「天安(チョンアム)」爆沈事件の主導人物とみている金英徹(キム・ヨンチョル)人民武力部偵察総局長(64、写真)が、米国の金融制裁リストに含まれた。米国の今回の措置は、天安艦事件に対する報復措置の性格が強いとみられる。

高位脱北者によると、金総局長は00年代初め、金日成(キムイルソン)軍事総合大学で金正日(キム・ジョンイル)総書記の3男・金ジョンウンに軍事問題を教えた人物で、09年、金ジョンウンが後継者に指名されてから、権力実勢として急浮上した。金総局長は以後、労働党の作戦部と35号室、人民軍内の偵察局など、労働党と軍部に散在していた対南偵察組織を一つに統廃合する作業を陣頭指揮し、その結果、設置された偵察総局の初代首長の座に付いた。

金総局長はこれに際し、軍内部の各種利権事業や外貨稼ぎ組織、高級住宅や乗用車などの特権を持ち、呉克烈(オ・グクリョル)国防委員会副委員長ら軍の先輩との間で、葛藤が生じたと、政府は把握している。呉副委員長は、「まだ右も左も分からない奴がでしゃばり過ぎる。ちょっと可愛がってやろうか」と話し、不愉快な気持ちを露にした。

金総局長は、南北長官級会談の代表団として、長く活動した北朝鮮軍部内の対南新進強硬派で、08年には国防委政策局長の資格で開城(ケソン)工業団地に出向き、12・1措置(南北陸路通行制限)を陣頭指揮した。南北長官級会談の代表団で長期間彼の下、働いたパク・イムスやイ・ソングォンらが現在国防委政策局に布陣している。



kyle@donga.com