「太極マークをつけたからには、言うまでもなく優勝が目標です」
米大リーグ・クリーブランド・インディアンスの外野手、秋信守(チュ・シンス、27)は予想通り11月中国広州で開かれるアジア大会に国家代表として抜擢された。野球人生で3度目の抜擢だ。00年、釜山(プサン)高校在学時代初めて太極マークをつけた。カナダ・エドモントンで開かれた世界青少年選手権大会で当時優勝メンバーである李大浩(イ・デホ、ロッテ)、金泰均(キム・テギュン、日本ロッテ)、鄭根宇(チョン・グンウ、SK)らは、現在韓国野球の大黒柱である。続いて09年ワールドベースボールクラシック(WBC)、3度目が11月のアジア大会出場だ。
秋信守としては今大会が金メダル獲得と共に兵役問題を解決できる最後のチャンスなので、覚悟を決めている。早くも米国マスコミでは秋信守がアジア大会で金メダルが取れなかった場合、米国市民権を獲得するだろうという推測性報道が出ている。このような秋信守を9日、LAエンゼルスのホーム球場であるエンゼルスタジアムで会った。
秋信守は前日、試合後、近くの韓国タウンで妻と一緒に食べた料理でお腹を壊し、2度も吐き出すなど一晩中苦しめられ、同日、エンゼルスとの3連戦の最後の試合では身体の具合が良くない状態で出場した。延長16回まで行われた試合で、四球2つを得ただけで、6打数無安打に止まり、打率が2割8分9厘へ下がった。
——アジア大会の国家代表に選ばれたが。
「光栄だ。兵役問題がかかっているのは事実だが、国を代表して出場する大会であるだけに優勝が最優先目標だ。優勝して韓国野球の底力を広く知らせたい」
——国家代表として3度目の大会で、中心打線となる李大浩、金泰均とは同期だが。
「李大浩、金泰均とは世界青少年選手権大会で優勝した経験がある。お互いに馬が合う。李大浩とは数回電話で話した。会いたいメンバーたちと一緒に試合できるのが待ち遠しい」
——先輩と後輩の位階秩序がある代表チームの雰囲気は米国とは違いがあると思うが。
「WBCの時、雰囲気がとても良かった。先輩は良くリードし、後輩らはよく従ってくれた。奉重根(ボン・ジュングン)がムードメーカーだった。米国で長く野球したといっても、韓国スタイルを忘れることはない」
——今年も20(ホームラン)—20(盗塁)に挑戦している。ホームランと盗塁とどちらがもっと大変か。
「20—20は全く違う二つを同時に作成するため高く評価されるのだと思っている。どちらかがより簡単だとは言いにくい」
——記録を意識するのか。
「昨年は意識していたのは確かだ。今年は毎試合に集中している。一度つくりだした記録なので、今年はできてもできなくてもあまり気にしない」
——大リーグでホームラン20本と2塁打30本も高く評価されている。本人はホームラン打者なのか、中距離打者なのか。
「私はホームラン打者ではない。安打を打ったのがホームランになるだけだ。ホームラン打者なら少なくても一シーズンに30本以上は打たなければならない」
——3月、スプリングキャンプで会った時は、100打点達成に関心を見せていたのだが…。
「シーズン100打点は何人かの選手しか達成できない記録だ。3番打者としてシーズン序盤に立てた目標だが、負傷で3週間ぐらい欠場して難しくなった。復帰した後も打撃バランスが崩れて事実上記録挑戦を諦めた」
——3割の打率と20—20とどちらか一つだけを選ぶとしたら。
「言うまでもなく3割の打率だ(秋信守は昨シーズン3割の打率を記録し、20—20クラブに加入した)」
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