ソウルで、11月11日に開かれるG20サミットの経済効果が、21兆から24兆ウォン(180億から206億ドル)に達するという分析が出た。26億ドルだった88年ソウル五輪の経済効果を上回り、300億ドルと推定された北京五輪の効果より少ない。三星(サムソン)経済研究所は、ソナタ自動車100万台、または超大型タンカー165隻の輸出や、11万2000の国内雇用を創出する効果に匹敵するという。約1万人が2日間参加する国際会議としては、予想される経済効果が非常に大きい。
◆国際的な行事やイベント経済効果は、消費支出や行事支出といった直接的な効果と国家イメージの上昇にともなう間接的効果を合わせて計算される。参加者が、過去の政府主催の国際会議に参加した外国人の平均消費支出額2777ドルの1.5倍を消費するものと見て、4155万ドル(490億ウォン)を支出するものと予測された。行事開催にともなう産業への波及効果として533億ウォンが追加され、総額1023億ウォンの直接経済効果が発生するということだ。会議の期間が2日間なので、ショッピング時間があるかどうかも、計算しなければならないようだ。
◆間接効果は企業が享受する。今回の首脳会議開催で、国家イメージは02年のサッカーワールドカップの開催時よりも改善され、大韓民国のブランド価値は1.3〜1.5%高まり、国内のグローバル企業のイメージも、それだけ改善されるものとみられる。今回の会議に対する海外の肯定的な反応が65%程度の場合、企業イメージ向上により、1兆738億ウォンの広告費投入効果を誘発し、約18兆9500億ウォンの企業売上が増加すると計算した。成功的な開催で、北朝鮮の核のリスクが除去される場合には、約1兆4000億ウォンの利子費用の削減効果も、追加される。中長期的に韓国の経済成長率を2ポイント高める効果があるということだ。
◆莫大な経済効果は、過程と結果の適時を前提にしている。安全でクリーンという印象を与え、意味のある議題に合意するなら、効果が出るだろう。しかし、テロやデモで汚されるなら、効果は半減する。過去、国際会議が開催された都市で、いわゆる反グローバル化のデモ隊が激しい不法デモを行い、会議が失敗に終わったこともある。テロやデモを阻止するには、事前に情報を確保し、防止できるよう市民の自発的な通報と協力が必要だ。
朴永均(パク・ヨンギュン)論説委員parkyk@donga.com