政府与党は、白菜価格の高騰をはじめ、野菜価格の高騰が冬のキムジャン(キムチの漬け込み)シーズンを控え、民心の悪化懸念が高まるとみて、近日、大統領府を交え、政府与党の首脳部および関係長官が全員出席する会議を開き、総合対策を講じることを決めた。
6日、与党の中核関係者によると、10日夜、ソウル鍾路区三清洞(チョンログ・サムチョンドン)の首相公館で、政府与党と大統領府の首脳部が出席し、「拡大政府与党間会議」が開かれる。当初は、隔週で開かれる「政府与党と大統領府の9人会議」が予定されていたが、野菜価格急騰対策を話し合うため、関係長官まで出席させるなど、会議の規模を拡大させた。与党からは、安商守(アン・サンス)代表や金武星(キム・ムソン)院内代表、高興吉(コ・フンギル)政策委議長ら9人会議の固定出席者の他にも、羅卿瑗(ナ・ギョンウォン)、鄭斗彦(チョン・ドゥオン)、徐秉洙(ソ・ビョンス)最高委員と元喜竜(ウォン・ヒリョン)事務総長が出席する予定。政府側では、金滉植(キム・ファンシク)首相、林采民(イム・チェミン)首相室長、李在五(イ・ジェオ)特任長官の他に、劉正福(ユ・ジョンボク)農林水産食品部長官、尹増鉉(ユン・ズンヒョン)企画財政部長官らが出席すると伝えられた。大統領府からは、任太熙(イム・テヒ)大統領室長、鄭鎮碩(チョン・ジンソク)大統領政務首席秘書官、白容鎬(ペク・ヨンホ)政策室長らが出席するものとみられる。
与党の主要関係者は、「与党指導部と首相の公式的な初顔合わせになるだろうが、白菜価格高騰問題などについて、政府がしっかりと対処できなかった部分を指摘し、総合対策を話し合う場になるだろう」と話した。同日の会議では、野党などで白菜価格の高騰を4大河川事業に関連付けることへの対応策についても、話し合われる見通しだ。
一方、農協中央会は白菜価格の安定へ向け、7日から白菜1000トンを市場価格より3割安く販売することを6日、発表した。また、11月末から供給するキムジャン用白菜300万株を1株当たり2000ウォンで予約販売する。
農協は、「7〜13日は、首都圏の農協流通センター5ヵ所で220トン、14〜24日は首都圏を含めた全国14ヵ所で、780トンを市場価格より3割割り引いた価格で販売する」とし、「キムジャン白菜の予約は、12日から農協NHショッピングのホームページ(www.nhshopping.co.kr)より受け付け、11月29日から予約量を供給する計画だ」と説明した。1人当たりの量は、割引販売は3株、インターネット予約販売は3〜4株になる。
崔圓炳(チェ・ウォンビョン)農協会長は、「現在の白菜供給不足は、高冷地白菜の作況悪化によるものだが、これからは準高冷地と平地で、主に栽培される冬越し白菜が出荷されるので、キムジャン白菜の供給に大きな差支えはないだろう」と見通した。
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