中国産白菜が初めて、国内大手流通会社を通じて販売される。最近の白菜価格の高騰を受け、食卓物価が非常事態の中、中国産白菜が価格安定にどのような影響及ぼすのか注目を集めている。
ロッテマートは9日と10日、ワールド店やソウル駅店など首都圏の33店舗で中国山東省産白菜(2〜2.5キロ)5万株を、1人当たり3個限定で販売すると、8日明らかにした。ロッテスーパーも9日と10日、首都圏の店舗で中国河北省の高原地帯で栽培された白菜1万株を1袋(3株)=7500ウォンで限定販売する。二社共に1株=2500ウォンと、国内白菜の8日現在の1株当たりの平均小売価格(9583ウォン)の約4分の1、大手スーパーのイベント価格(約7000ウォン)の約3分の1の水準だ。新世界(シンセゲ)のイーマートも9日、首都圏の40あまりの店舗で中国産白菜4000株あまりを、1株=2300ウォンで販売する。販売価格は流動的だ。流通会社とは別に、政府がひとまず輸入を決めた中国産白菜160トンは18日ごろ、市場で流通される予定だ。
中国産白菜はかつても、国内に輸入されたが、主に、中小規模のキムチ工場や食材加工用として使われただけで、大手スーパーや小売店などの一般的な小売流通ルートを通しては販売されなかった。特に08年6月、飲食店での原産地表示の実施以来、中国産白菜への需要は減少したものの、今秋の白菜騒ぎを受け、国内で中国産白菜の需要が蘇っている。韓国人輸入業者が大勢殺到し、中国産白菜の産地価格は9月中旬、1キロ=110ウォンから現在は250〜260ウォンへと2倍以上値上がりしている。
ロッテマートの金ジュンホMD(バイヤー)は、「中国産白菜が国内需要をある程度満たしてくれれば、価格安定の効果があると思う」と言い、「国内産白菜価格が落ち着くことになれば、中国産を輸入し続けるつもりは無い」と話した。
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