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[社説]軍服務も競争力、社会が優遇すべきだ

[社説]軍服務も競争力、社会が優遇すべきだ

Posted October. 12, 2010 09:11,   

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芸能人であるMCモンは、初の徴兵検査で、1級現役入隊の判定を受けた。しかし、公務員試験受験、職業訓練、海外旅行などを理由に7回も入隊を延期した。07年には、故意に健康な歯を3本抜き、兵役免除に成功したものの、このような事実が明るみになった。ビーボーイダンスグループの9人も現役入隊判定を受けた後、精神疾患者を装い、兵役を免除されたが、今年5月摘発された。今年1月には、サッカー選手5人が、故意に肩を脱臼させ、兵役を逃れた。

この5年間、兵役を逃れようとし摘発された芸能人、ビーボーイ、スポーツ選手が143人に達する。手口は、ほとんど先輩から受け継いでいる。前職大統領が「軍隊に行けば、腐ってしまう」と言ったほど、韓国社会で入隊忌避の風潮が拡散している。軍隊に行かなかった人を「神の息子」、軍隊へ行った人を「闇の息子」と呼んでいるほどだ。兵役期間を18ヵ月へ削減する無理な計画を立てたのも、そのような間違った意識の反映だ。

この国には大統領、首相、政党代表を始め、指導層に特に兵役免除者が多い。大統領、首相、与党代表…、枚挙にいとまがない。手指を切り、兵役を逃れた人でも、道知事になる。軍隊へ行った若者と息子を軍隊に行かせた親の気持ちを察する。李明博(イ・ミョンバク)大統領は、主要公職の人選で、国家安保と関連したノブレス・オブリージュ(社会指導層の道徳的な責務)を実践した人物を優先的に選ぶ必要がある。李会昌(イ・フェチャン)自由先進党総裁が、大統領選挙で敗北した大きな原因も、2人の息子の兵役が終わっていないことと関連があることを肝に銘じる必要がある。

来年から兵役特例の特典(公益勤務要員として服務)を受ける国際音楽競演大会を現在の123から30へ大幅に減らすことにしたとは言え、他の分野でも現役入隊の免除基準をさらに厳しくしなければならない。体育系は、選手が国際大会で良い成績を上げると決まって、兵役免除の話から切り出す。

軍服務は、心身が健康でこそ、遂行できる。それ自体が、若者の競争力で、現役服務者は、誇りを持ってもいい。家族や国家、国民を守る一線で立つということは、名誉なことだ。忍耐心と責任感、リーダーシップ、実用的技術を身に付けられるチャンスも多い。入隊後、考え方と生活姿勢がおとなしくなった若者が多く、「男は軍隊に行ってきてこそ、人間になる」という言葉もある。軍生活が腐ることだけではない。現役服務者は、国に貢献した功労と競争力に似合う社会的な優遇を受けなければならない。