気候変動で洪水や日照りなどの気象異変が続出する中、韓国の水競争力が世界20の水競争力先導国家(W20=Water group of 20)中14位と評価された。
韓国は、水関連の環境改善と投資によってW20に含まれたが、災害安全性(17位)と水不足に対する未来対応力(16位)で下位圏にとどまった。
東亜(トンア)日報未来戦略研究所付設地域競争力センターとグローバルコンサルティング会社のモニターグループが、W20を対象に水競争力を総合評価した結果、米国とシンガポールがそれぞれ評点4.17点(5点満点)と4.05点で1位と2位を占めた。
今回の調査は、水を現在保有する資源としてだけでなく、生活の質を改善し、経済的な富を創出する未来競争力の源泉として総合競争力を評価するために実施された。このため、△資源(水需給の安全性と未来対応力)、△環境(水害や水質の安全性と環境の豊穣性)、△産業(水産業競争力と成長潜在力)の3項目に分けて総合評価を行った。
調査の結果、韓国の水競争力はW20の平均(3.47)より低い評点3.27点で、全体の14位にとどまった。3つの評価分野別では、資源と産業分野でそれぞれ15位、14位を占めた。環境競争力は12位だった。
1位の米国は、水資源競争力が中位圏(10位)だったが、持続的な水関連インフラへの投資で水質と環境を改善し、生活の質を高め、ゼネラル・エレクトリック(GE)、IBMなど水関連素材部品やサービス分野のグローバル企業を保有しており、総合で1位を占めた。マレーシアから水を輸入するシンガポールは、水資源が貧弱だが、関連インフラと産業を成功的に育成し、2位についた。
欧州では、英国(3位、3.89点)、ドイツ(5位、3.82点)、オランダ(6位、3.81点)、フランス(7位、3.79点)が僅差で上位圏に布陣した。アジアでは、日本が優秀な水産業競争力(5位)で総合8位(3.73点)を占め、シンガポールの後に続いた。最近、水関連インフラに大々的に投資している中国は、水資源と環境競争力が脆弱で、総合16位(3.11点)にとどまった。
地理的特性で水が不足したり、深刻な水不足を経験した国家の躍進も目についた。00年代に入って深刻な日照りを経験したオーストラリアは、水資源関連インフラへの大々的な投資で英国に続き総合4位(3.83点)と評価された。中東国家のイスラエルも、韓国より2ランク上の12位(3.44点)を占めた