Go to contents

[オピニオン]榮山江の通船門

Posted October. 23, 2010 02:59,   

한국어

全羅南道潭陽(チョルラナムド・ダムヤン)のヨンチュ峰から始まり、港都市の木浦(モクポ)に至る榮山江(ヨンサンガン)は、昔から重要な水路だった。黒山島(フクサンド)で取ったガンギエイが、水路に沿って榮山浦に到着すれば、すでに発効が進み、鼻をつく独特の味を出した。栄山浦には、国内唯一の川辺の灯台が残っている。昔は、上げ潮の時、海水が光州(クァンジュ)、河南(ハナム)や長城(チャンソン)、和順(ファスン)の支川まで出入りしたという記録もある。朴鉂瑩(バク・ジュンヨン)全羅南道知事と朴光泰(バク・グァンテ)光州市長が、「栄山江の水路再生」を公約に掲げたのも、歴史や文化を留めている榮山江が、長い間放置されたまま、腐っているというもどかしさからだった。

◆沈名弼(シム・ミョンピル)主要4河川再生推進本部長は20日、「榮山江の下流に遊覧船やヨットが行き来できるよう、河口の堤防にある6メートルほどの従来の通船門の幅を、20〜30メートルに拡大する案を検討している」と明らかにした。通船門の幅が拡大されることになれば、西海(ソヘ)から2000〜3000トン級の船が入り、榮山江流域の榮山湖や霊岩(ヨンアム)湖を経て、竹山(チュクサン)堰のある上流40キロまで出入りすることができる。朴知事が、「榮山江の水路を復元し、観光やレジャーの中心地に育成するためには、河口の堤防に、遊覧船の行き来できる通船門を設置しなければならない」と政府に求めたのがそのきっかけとなった。

◆民主党と一部の環境団体は、「4河川事業は、大運河の前段階だ」として、4河川事業に反対してきた。民主党所属の朴知事は昨年、榮山江再生事業の必要性を明らかにし、事業に賛成したことを理由に、党から「公認から外す」と脅かされ、苦しまれたことがある。にも関わらず氏は、「いずれにせよ、通水門は必要なものだから、遊覧船やヨットぐらいは行き来できるように作ってこそ、榮山江水路の復元も可能になり、事業費も削減できる。地域社会のかつてからの要求だ」と強調した。大型貨物船が往来できる大運河とは性格が違うという意味だ。このようなことこそ、国民生活のための実利であり、金斗官(キム・ドゥグァン)慶尚南道(キョンサンナムド)知事が特別委員会まで立ち上げ、4河川事業に反対しているのとは対照的だ。

◆問題は政府の選択である。これまで政府は、白菜価格の高騰を主要4河川事業のせいにする民主党を始め、4河川事業への反対勢力と中身のない戦いを繰り広げてきた。そのような人たちから、「4河川事業は、紛れもない大運河だ」と言いがかりをつけられる口実を与えるのを嫌がるあまり、榮山江の通船門を諦めるのか、それとも地元知事と地域住民の要求を受け入れ、推し進めることになるだろうか。

朴成遠(バク・ソンウォン)論説委員 swpark@donga.com