Go to contents

人権委「軍隊の同性愛処罰は違憲の可能性」 国防部は反発

人権委「軍隊の同性愛処罰は違憲の可能性」 国防部は反発

Posted October. 28, 2010 08:14,   

한국어

軍隊内での同性愛を刑事処罰している韓国の軍刑法条項に対して憲法違反の素地があるという国家人権委員会の判断が出た。これを受けて、軍隊内の同性愛をめぐる議論が再燃しそうだ。

人権委員会は、25日開催された全員委員会で、「軍隊内の同性愛を処罰するよう規定している軍刑法第92条が同性愛者の平等権や性的自己決定権、私生活の秘密と自由を侵害し、罪刑法定主義にも悖るという意見を憲法裁判所に提出することを議決した」と、27日明らかにした。

関連条項は、憲法裁に違憲判断の申請が出された状態だ。同委員会の決定は、「軍関連性少数者人権侵害・差別の申告と支援のためのネットワーク」が今年5月、軍刑法第92条の違憲性の検討を求めて陳情を提起したことを受けたものだ。

同委員会の判断に対して国防部は直ちに反発した。国防部の関係者は、「軍刑法の第92条は、個人の性的自由を保護するものではなく『共同社会の健全な生活と軍綱紀』という社会的な法益を保護する条項だ」とし、「上下関係が厳しい軍組織において、強制的に同性愛の合意が行われる場合はどうするつもりなのか」と返した。

市民団体も、同委員会の判断をめぐって意見が分かれる。軍人権センターのイム・テフン所長は、「米国でも軍隊内の同性愛を処罰する法律はないものと聞いている。憲法裁は人権委員会の判断を尊重するべきだ」と話した。これに対して「正しい性文化のための国民連合」の関係者は、「北朝鮮と対峙している状況下で、人権委員会の判断は納得し難い」とコメントした。



jks@donga.com