民主党の朴智元（パク・チウォン）院内代表が、またも嘘疑惑に包まれた。中国の次期最高権力者、習近平国家副主席が李明博（イ・ミョンバク）政権のことを、「韓半島平和の妨害屋」と言ったという朴院内代表の発言が、嘘だと分かったのは数日前のことだ。今度は、「敬老堂の暖房費予算」発言だ。朴院内代表は２７日、国会交渉団体代表演説で、「（４大河川のために）全国の敬老堂に、冬の暖房費として月３０万ウォン支給されていたのが、全額削減された」と主張した。ハンナラ党は「嘘で世論をごまかすな」と反論している。
◆ハンナラ党の説明はこうだ。敬老堂の暖房費を国家が支給しなくなったのは、０５年の盧武鉉（ノ・ムヒョン）政府の時だった。それを李政権になって、経済危機状況を考慮し、昨年と今年、数百億ウォンずつ支給したという。来年度の予算から除かれたのは、昨年の国会予算決算委で「２０１０年に限り、暖房費を支給する」としたためで、４大河川事業のためではないということだ。野党第一党の院内代表が、このような事実を知らなかったと見ることは難しい。
◆昨年７月、千成𨛗（チョン・ソングァン）検察総長候補が辞退した決定的な契機は、ゴルフ旅行の嘘のためだ。千氏の嘘を明らかにしたのが朴院内代表だった。朴院内代表は当時、補佐陣に「事実は神聖であり、事実より大きな力はない」と述べ、疑惑の検証を求めたという。朴院内代表は、今年の「８・８内閣改造」の対象者に対する人事聴聞会の時も、「嘘コンテスト」だと言い、公職候補の嘘を嘆いた。その朴院内代表が、習近平副主席の発言に関する自分の嘘については、「指を見ずに月を見ろ」という詭弁で対応した。人の過ちだけは見え、自分の過失は見えないのか。
◆朴院内代表は９月、「（与党から）非公開人事聴聞会を提案された」と述べ、大統領府報道官から「嘘がひどすぎる」と反論された。０２年、北朝鮮への送金疑惑が提起された時は、「１ドルたりとも送ったことはない」と白を切ったが、４億５０００万ドルの不法送金の事実が明らかになり、有罪判決を受けた。にもかかわらず、朴院内代表は最近、「私は今まで事実でないことを言ったことはない」と断言した。朴院内代表のこのような嘘のために、民主党に対する国民の不信が広がるなら、彼は害党行為をする院内代表だ。
李進寧（イ・ジンヨン）論説委員 jinnyong＠donga.com
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