禹瑾敏(ウ・グンミン)済州(チェジュ)道知事が15日、西帰浦市大川洞(ソグィポシ・デチョンドン)の江汀(カンジョン)村に建設予定の済州海軍基地(民軍複合型観光美港)建設を受け入れる考えを明らかにした。
禹知事は同日、済州道議会本会議の施政演説で「済州道と議会、江汀村の意見をくみ上げ、地域発展計画案を政府に提案すると、行政安全部に『積極的に支援する』という約束を取り付けた」とし、このように述べた。これまで、禹知事は前任の金泰煥(キム・テファン)知事が確定させた海軍基地建設に反対していた。
禹知事は、「苦心に苦心を重ねた上、各界世論をくみ上げた末、下した決定だ」とし、「江汀村の住民を訪れ、海軍基地建設受け入れに対する趣旨や背景、そして、政策方向など詳しい内容を説明する」と話した。このような禹知事の決定によって、国防部が07年2月、済州道に海軍基地建設要請をして以来、3年9ヵ月ぶりに基地建設が本格化するものとみられる。
済州島は同日、禹知事の発言を受け、従来の「海軍基地関連地域発展計画(案)」に対する大々的な見直し作業に取り組む。この過程で、江汀村の住民も参加させる予定だ。また、海軍基地建設と関連した協議と支援業務を強化するため、「済州海軍基地葛藤解消推進団」を「済州海軍基地建設および地域発展支援団」へ拡大再編することを決めた。
しかし、一部の江汀村の住民は、相変わらず海軍基地建設に反対しているため、禹知事の意図どおり、基地建設が順調に進められるかどうかは未知数だ。
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