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[オピニオン]「学校とは何か」

Posted November. 30, 2010 06:04,   

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「人生の1割/私は学校で学んだ/多分そのはず/叩かれても黙ること/妬みと嫉妬の育て方/(中略)/その中でも私が生きていく上で/最もプラスになったのは/そのような数え知れないことの中で私の想像力を最大限屈服させる方法」。映画「マルジュッコリ残酷史」のシナリオを書いた詩人ユ・ハが「学校で学んだこと」という詩で書いたように、果たして学校は想像力の墓場なのか。ピンク・フロイドの歌のように、学校は子どもたちに「壁の中のもう一つの壁」であるだけだろうか。

◆誰もがよく知っていると考えながらも、実は誰もよく分からない空間が学校だ。「子どもの私生活」「10代成長報告書」のような教育ドキュメンタリーで有名な教育放送(EBS)が制作したドキュメンタリー「学校とは何か」10部作が、北朝鮮による延坪(ヨンピョン)島挑発の渦中にも、静かに話題を呼んでいる。昨日放映された第8部のタイトルは「0.1%の秘密」。制作側は、全国164の学校で全校1位の成績を出している生徒をはじめ1200人の生徒と父兄800人を対象に意識と習慣を調べ、そのうち0.1%に入る生徒と父兄20人を深層取材し、勉強のできる秘訣に迫った。秘訣は驚くことに子どもの集中力と父兄の学校教育への信頼だった。

◆第5部「うちの先生が変わりました」は、単なる情報伝達を越え、胸打つ感動を与えてくれた。番組に登場した5人の小中高校の教師は、子どもを教える上で、数々のトラブルを経験していた。常習的な遅刻、授業中には寝て、教師が教室に入っても、知らん振りの子どもたちで、教師は自暴自棄状態だった。ところが、6ヵ月間の指導で、教師らが子どもと目線を合わせ、叱るよりは褒め、教壇の前に立っているよりは教室を歩き回り始めた。このように教師が変わったら、子どもたちが変わり始めた。「子どもたちと一緒にいる私が綺麗だった」と言ったある女子教師の告白に目頭が赤くなった。

◆授業中に寝ている生徒を起こすと叩かれるかも知れない状況を覚悟しなければならないのが、今時の学校の現実だ。だからと言って、学校を無くし、塾にするわけにはいかない。学校を生かす道は、教師と学校への信頼だけだ。学校が、子どもと父兄の信頼に応えるためには、教師らが自ら進んで先に変わらなければならない。これが、ドキュメンタリーが実証から掴んだメッセージだった。

鄭星姫(チョン・ソンヒ)論説委員 shchung@donga.com