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[オピニオン]お父さん参加の学校運営委員会

[オピニオン]お父さん参加の学校運営委員会

Posted December. 17, 2010 11:53,   

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子供を名門大学に入学させるためには、母親の情報力、祖父の経済力、子どもの体力、父親の理解力(または無関心)が必要だという。「4力」が作動するメカニズムの中心軸は「私教育」だ。どこの塾が上手く教えるかを調べるのは母の能力、高額の私教育費を払うのはお金持ちのお祖父さんの割り当てだ。妻が食事の用意をしてくれなくても、テレビもまともに見られなくても、家族を責めてはならないのが父親の理解力という意味なのだろう。

◆職場文化の特性から、父親は子どもの教育決定システムから排除された、一種の疎外者であり被害者だ。韓国のお父さんは子どもの寝ている姿で身長を測るのに慣れている。全ての学校関連の集まりは昼に開かれる。お母さんの不安感に付け込んで商売する学習塾としては「論理的な」父親は嬉しくない。父親だけがそうであるわけではない。統計庁の韓国社会動向2010報告書によると、全体世帯の3分の1が共働きだ。繊細に子どもの面倒を見られない「働く母」の心理的剥奪感も大きいということだ。このような状況で、学校運営委員会が来年から日課の後、または週末に開催されるというから嬉しい。

◆海外の研究結果は、父親の教育参加が、父親と子どものどちらにも効果的であることを示す。英国国立児童発達研究所は、1958年からそれぞれ7歳、11歳、16歳の子ども、1万7000人のその後を追跡している。オックスフォード大学がこの資料を利用して分析した結果、父親が教育に積極的に関与するほど学業成就度が高かった。学業成就度だけでなく社会性、人性、成就欲求も「パパ効果」は事実と確認されている。子どもが息子の場合、効果はさらに大きかった。

◆米国や欧州の学校では定期的に「父母の夜(Parent’s night)」の行事が開かれる。日課後、父母は学校を訪れ、子どもが座る椅子にも座わってみたり、学校の給食も食べ、子どもの友だちの父母と挨拶をし、教師とカクテルを飲む。このようなイベントに対するお父さんの満足度が特に高い。これまで学校運営委員会が昼に開かれていたため、専業主婦、そして学校発展基金が出せる富裕な個人事業者中心に運営されたという批判があった。学校運営委員会の時間帯が変われば、会社勤めの父母の参加が増えるだろう。社会経験のある父母が変えていく学校が期待される。

鄭星姫(チョン・ソンヒ)論説委員 shchung@donga.com