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北朝鮮の挑発に備え、DMZ最高警戒態勢

北朝鮮の挑発に備え、DMZ最高警戒態勢

Posted December. 21, 2010 08:39,   

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西海(ソヘ・黄海)延坪島(ヨンピョンド)海兵部隊の海上射撃訓練が、20日午後2時30分に始まり、1時間34分間にわたり実施された。しかし、これまで「2次、3次の報復打撃」で脅しをかけてきた北朝鮮軍は、挑発には出なかった。

合同参謀本部の関係者は、「今日午後4時4分に終了した海兵隊延坪部隊の海上射撃訓練は、先月23日(北朝鮮の砲撃で)に中断された訓練を終えるもので、当時計画どおりに撃つことができず、残っていた砲弾を使った」と説明した。同関係者は、「韓国軍は今後も西北の島々を防衛し、韓国の領土主権を守護するための軍事態勢を一層堅固にする」と強調した。

同日の射撃訓練には、K−9自走砲と105mm牽引砲、81mm迫撃砲、バルカン砲など、海兵部隊が保有するすべての砲が動員された。軍関係者は、「1時間34分間に撃った砲弾数は、千発に達し、K−9自走砲は約130発撃ったと考える。海霧が濃かったが、射撃には支障はなかった」と述べた。砲弾はすべて延坪島西南の横40km、縦20kmの海上射撃区域(北方限界線・NLLから10km南)内に落ちた。

射撃訓練が実施される間、北朝鮮軍には特に動きは見られなかった。北朝鮮軍は、西海5島の北方地域に放射砲と海岸砲を前進配備させ、戦闘機を非常待機させるなど、警戒態勢だけ強化した。

ただ、韓国軍の挑発原点打撃を避けるために、白翎島(ペクリョン)と延坪島北方の西海岸地域の一部に、120mmや240mm放射砲に似せた「模擬砲」を配備していたという。

国連軍司令部軍事停戦委員会とUN司令部加盟国代表9人は同日、延坪島で射撃訓練を参観し、在韓米軍約20人も、射撃訓練で通信と医療を支援した。米軍兵力は、北朝鮮軍の挑発に備え、当分、延坪島に駐留する方針だ。軍当局は、北朝鮮の挑発の可能性があるため、対北朝鮮監視態勢の「ウォッチコン」を現在の2段階で維持し、最高警戒態勢「チンド1」も当分維持する方針だ。

訓練実施に先立ち、軍当局は、延坪島に残っている住民や官公庁職員、消防支援人員など民間人280人を防空壕に避難させた。

李明博(イ・ミョンバク)大統領は、任太熙(イム・テヒ)大統領室長から射撃訓練の報告を受け、「軍事的に対立している分断国家で、領土防衛のために軍事訓練を行うことは、主権国家として当然のことだ。これには誰も介入することはできない。訓練が終わった後も、北朝鮮の挑発に備え、万全の体制を整えることを望む」と述べたと、洪相杓(ホン・サンピョ)大統領広報首席秘書官が伝えた。



mhpark@donga.com